判決が下りタクシーで裁判所を後にする本多灯 (カメラ・小泉 洋樹)

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 制限速度を超えて車を運転し、対向車両と衝突して相手にけがを負わせたとして自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の罪に問われた競泳男子200メートルバタフライで2021年東京五輪の銀メダリスト、本多灯被告に対し東京地裁立川支部は9日、拘禁1年、執行猶予3年(求刑拘禁1年)の有罪判決を言い渡した。これを受けて日本水泳連盟がコメントを発表した。

日本水泳連盟のコメント

「本日、本連盟登録競技者の本多灯選手に係る危険運転致傷事件について、裁判所より拘禁刑1年、執行猶予3年の有罪判決が言い渡されました。

まず何より、本多選手が起こした事故によりお怪我をされた被害者の方に、あらためて心よりお見舞いとお詫びを申し上げます。また、被害者のご家族、日ごろより水泳界を応援してくださっている皆様、関係者の皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。

本連盟は、我が国の水泳界を統括し、スポーツを通じて社会の信頼に応えるべき公益法人として、今回、本連盟の登録競技者に有罪判決が言い渡されたことを極めて重く受け止めております。

また、本件については、事故の発生及び起訴から本連盟への報告までに相当の期間を要したことについても、あらためて重く受け止めております。本連盟としては、今回の判決内容を十分に確認・精査した上で、倫理委員会における審議その他所要の手続きを進め、本連盟の諸規程に基づき、本多選手に対して厳正かつ適切に対応してまいります。

あわせて、本件を水泳界全体に関わる重大な事案として受け止め、選手・指導者をはじめとする関係者に対し、法令遵守、交通安全に対する意識及び社会的責任について改めて周知するとともに、重大な事案が発生した場合の速やかな報告・相談を含め、コンプライアンス教育を一層徹底してまいります。

本連盟として、このような事態を二度と繰り返すことのないよう、再発防止と信頼回復に全力で取り組んでまいります。

なお、被害者の方のプライバシーに関わる事項につきましては、公表を差し控えさせていただきます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」

 本多被告は昨年11月21日、都内の最高時速30キロの道路を時速88~108キロで運転し、対向車線にはみ出して対向車と衝突。60代男性に胸骨骨折などのけがを負わせた。中島経太裁判官は量刑について「極めて危険かつ無謀な運転で、結果も軽くない。酌量の余地はない」と説明。一方で「事実を率直に認め、反省の態度を示している」とした上で、前科や常習性がなく、被害者に処罰感情がないこと、また、愛知・名古屋アジア大会代表を辞退したことなどを踏まえて「一定の社会的制裁を受けた」などを理由に執行猶予を言い渡した。

 ネイビーのスーツとストライプ柄のネクタイ姿の本多被告は終始落ち着いた表情で、裁判官の「再び活躍する姿を期待したい。再起を期待したい」という言葉に「はい」と小さくうなずいていた。