コメ概算金大幅下落で生産者悲痛 設備投資も危うい農業の危機 消費者のコメ離れも加速か
大幅な下落となった今年産のコメの概算金。山形県内の生産者からは「機械の更新といった設備投資に影響が出る」といった声が上がりました。
長井市のコメ生産者・寒河江翔万さん「ここ2週間くらいずっと雨が続いていてこの先も雨予報でまだ穂が青いので稲刈りが遅れる心配がある」
長井市の26ヘクタールの田んぼで「はえぬき」や「つや姫」などを栽培する寒河江翔万さん(28)は、他県の状況から厳しい結果となるのは予想できたと話します。
寒河江さんはJAを通してはコメを出荷していませんが、コメの販売価格を決める際、概算金を参考にするので下落の影響は大きいといいます。
寒河江翔万さん「一番は消費者と生産者が納得できるような価格になっていってほしい」
また寒河江さんは、「概算金の乱高下によりコメ価格が不安定となって消費者のコメ離れにつながるのではないか」と危機感を示していました。
一方、2024年7月の豪雨で内水氾濫が発生し浸水被害を受けた酒田市竹田地区の農家、富樫賢一さん(78)。6ヘクタールの田んぼでつや姫やはえぬきなどを栽培しています。
収穫期を目前にした8月下旬、地区の上流にある最上川さみだれ大堰の一部破損で用水路の水量が低下し田んぼの渇水被害も心配されましたが何とか無事に乗り切り品質も収量も上々の見通しです。
富樫賢一さん(78)「2万円ぐらいで止まってくれれば良かったけど1万7000円じゃちょっときついと思います。いっぱい作っている人だとそれくらいでも出来ると思うけど我々みたいな小規模農家はやっぱり採算取れないです。残念です」
豪雨災害から用水のトラブルに加え乱高下するコメの価格で生産者は安定的な経営の維持が難しくなっています。
