永瀬九段が6回目の準決勝進出を決める…第47回将棋日本シリーズJTプロ公式戦
第47回将棋日本シリーズJTプロ公式戦(以下「JT杯」)の2回戦第3局となる中国大会が5日、広島県の広島サンプラザホールで行われ、永瀬拓矢九段(先手)が、石田直裕六段(後手)を129手で破った。
過去の対戦は先手が2戦2勝。前回の対戦は2017年で、今回は約9年ぶりの顔合わせとなった。この間に先手はタイトル獲得など実績を積み上げてトップ棋士に。そんな強敵を相手に、後手は序盤早々に9筋の位を取る趣向を見せる。勇気の必要な大胆な作戦に打って出たが、中盤の攻守が入れ替わるスリリングな展開を経て、最後は先手がジリジリと攻め込んで競り勝った。
「石田六段が持ち時間の最も短い『JT杯』で、端の位を取る作戦をぶつけてこられて作戦家だと感じました。実は練習将棋で経験があって、対策のイメージもありました。けれど、細かく整理できておらず、リスクの高い指し方を選ぶことができませんでした」と振り返った永瀬九段。それでも「中盤、先に桂を取ったあたりはよくなっていると思います」とうまく態勢を立て直し、7回目の出場で6回目の準決勝進出を決めた。
次戦の2回戦第4局(熊本大会)は当初、12日にグランメッセ熊本で予定されていたが地震の影響などを勘案し、会場を熊本城ホールに変更。「熊本復興応援対局」として、藤井聡太JT覇者と八代弥八段が対局する。なお、大盤解説は佐藤天彦九段、聞き手は武富礼衣女流二段、読み上げは松下舞琳女流初段が務める。
