2022年11月にChatGPTが登場してから生成AIは一般に広く知られるようになり、わずか4年足らずで人々の生活に欠かせないものになるほどに成長しました。オンラインで公開されるコンテンツに生成AIが使われるのももはや当たり前になっているということで、研究者らが「生成AIで作られた痕跡があるウェブサイト」の割合を調査しました。

How Much of the Internet Is Written With AI? | Pew Research Center

https://www.pewresearch.org/data-labs/2026/08/20/how-much-of-the-internet-is-written-with-ai/

ピュー・リサーチ・センターの研究者らは、2021年から2026年にかけて作成された約50万件のウェブサイトのデータを収集し、サイトに記載された文章をOpen PangramというAI検出ツールにかけ、どれくらいが生成AIによって作成または大幅に編集された可能性が高いかを調べました。

その結果、サンプルのうち10%にAIが作成したとおぼしき痕跡が見られたことが分かりました。生成AIの痕跡があるウェブサイトを公開年別に見ると、ChatGPTのリリース以降で増加傾向にあることが分かります。



ChatGPTのリリース以前に公開されたウェブサイトを除外し、公開以降のウェブサイトのみを見ると、その傾向はさらに顕著になります。ChatGPTのリリース後に公開されたウェブサイトの3分の1以上でAIによって書かれた兆候が見られます。



ChatGPTが最初にリリースされたとき、AIによる作成を示す可能性のあるパターンは、主要なトップレベルウェブドメイン「.com」「.org」「.edu」「.gov」全体でほぼ同じ割合で出現していたそうです。ところが、2026年のサンプルでは「​​.com」ドメインのページの約10分の1にAIによる作成の痕跡が見られています。これは「.org(4.6%)」の約2倍、「.edu」や「.gov」(いずれも約1%)の10倍の割合です。



もっとも、AI検出ツールは完璧ではなく、人間が書いた文をAIのものだと誤認するケースがあります。それでもAIに頻出する書き方やAI特有の語彙(ごい)は存在し、その割合が多ければAI製だと認識されやすくなってしまいます。ピュー・リサーチ・センターはAI特有の書き方として「Em dashes(エムダッシュ:-)」「Oxford commas(オックスフォードカンマ)」「AI vocabulary(AI特有の語彙)」「Negative parallelism(否定表現:XではなくYだ、など)」を挙げています。これらは学術論文などではよく見られるものの、個人のブログなど簡易的な文章では不自然に目立ちます。



ピュー・リサーチ・センターによると、2023年と2026年のウェブサイトを比較すると、エムダッシュは約2倍、オックスフォードカンマは約1.6倍、AI特有の語彙は約2倍、否定表現は約3倍に増加しているそうです。