マンUはなぜ選手を高く売れない? ベッカム、ポグバらも格安放出……英紙が指摘する「売却下手」の歴史
マンチェスター・ユナイテッドは、選手を獲得する際には巨額の移籍金を支払う一方、売却では十分な利益を生み出せない--。英紙『THE Sun』が、同クラブの「売却下手」の歴史を振り返っている。
ユナイテッドが最後に大きな売却益を得た例として知られるのが、2009年のクリスティアーノ・ロナウドだ。だが、それ以降は高額で獲得した選手を手放す際に苦戦するケースが目立つ。
同紙は、デイヴィッド・ベッカムをレアル・マドリーへ「格安」で放出したことをはじめ、アントニー・マルシャル、ポール・ポグバ、ジェイドン・サンチョらについても言及。3人は合計2億1990万ポンドで獲得されたものの、最終的には移籍金を残さずクラブを去ることになった。
また、過去には移籍金設定や交渉にも問題があった。ルイ・ファン・ハール政権下の2014~15年には、香川真司が加入時より大幅に安い金額でドルトムントへ復帰。マイケル・キーンとウィルフリード・ザハは、それぞれ300万ポンドで売却された。ダニー・ウェルベックの1600万ポンドでの放出も、現在から見れば低額だったと指摘されている。
さらにナニ、ジョニー・エヴァンス、ハビエル・エルナンデスら、タイトル獲得経験のある選手たちも比較的安価でクラブを離れた。
一方で、近年のユナイテッドを支えているのがアカデミー出身選手の売却だ。アンヘル・ゴメス、ジェームズ・ガーナー、ディーン・ヘンダーソン、アンソニー・エランガらに続き、アレハンドロ・ガルナチョも2025年に4000万ポンドで移籍。今夏もトビー・コリアーとラデク・ヴィテクの売却によって移籍収入を得た。
ただ、ガルナチョは2024年には8500万ポンド超の評価を受けていたとされ、翌年には4000万ポンドで放出。ユナイテッドにとっては、選手の価値を最大限に引き出して売却することが依然として大きな課題となっている。
『THE Sun』は、かつてアレックス・ファーガソン監督時代には、ロイ・キーンやスティーブ・ブルースら元ユナイテッド関係者が率いるクラブも含め、移籍先を見つけること自体には苦労しなかったと指摘。現在との違いとして、当時は高額な給与や財政規則による制約も少なかったことを挙げている。
現在のユナイテッドは、かつてのように「売れば高く売れる」クラブではない。獲得時の巨額投資だけでなく、契約延長、給与設定、選手の市場価値を見極めるタイミングまで含めた長期的な選手管理が問われている。

