初戦のクウェート戦には75分から出場したマギー。写真:松尾祐希

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 現在、カンボジアで開催中のU-20アジアカップ予選を戦っているU-19日本代表の17歳FWマギー・ジェラニー蓮(RB大宮アルディージャ)は、FC琉球のアカデミーで育った。

 2025年の9月にU-17日本代表の候補合宿に招集され、同年11月のU-17ワールドカップに臨むメンバーに滑り込んだ。

 W杯では準々決勝の北朝鮮戦で先制点を決めるなど、186センチのサイズとスピードを活かしたプレーで存在感を示し、大会直後に高校卒業を待たずに大宮へ移籍。今年1月から新天地に移り、トップチームに籍を置いたが、試合になかなか絡めず。そのためU-18チームでゲームに出場するケースも多かった。

 当時を振り返り、マギーは言う。

「ずっと外から見ていて、トップチームの練習にも入れない時もあった。トップチームの練習に入りたい、どうやったら入れるかなと考えていた」

 苦悩のなかでも、決してマギーは立ち止まらなかった。昨季からRBグループに入った大宮では最新の設備が整えられており、データの数値化もされるスキームもあった。フィジカル面を鍛え直し、自分の武器であるパワーを最大化できるように取り組んできたという。

「練習後にどれだけ動いたかというのはもちろん、基本的に目標となる数字がある。ハイスピードでのランニングやスプリント回数など設定が細かくされている。自分としてもその目標を達成したいから、1本1本、1日1日の練習にこだわってやってきた。紅白戦でも30分、15分でどれだけ達成できるかを追い求めてきた。フィジカルトレーニングでも体重や体脂肪に対してのアプローチがあって、スクワットやジャンプ系のテストもある。それを自分で見られるので、どこが足りないかが明確になった」
 
 その成果もあり、身体つきが1年前と比べると、大幅に変わった。努力が身を結ぶまでに時間がかかったものの、8月8日に行なわれたトップチームのJ2開幕戦でベンチ入りを経験。第2節からは2試合連続で途中出場を果たし、自信を深めた状態で、U-19日本代表に合流した。

 31日に行なわれたU-20アジア杯の初戦・クウェート戦(4-0)は75分から途中出場。「入りが悪かった」と振り返ったように、限られた時間で持ち前のパワーを活かしたプレーは見せられなかったが、コンディションは悪くない。上手く試合に入れれば、自身の持ち味は発揮できると考えている。

「みんなの強みもそうだし、自分の強みを上手く活かして試合に勝ちたい」

 ストライカーのポジションは競争が熾烈。初戦で2ゴールをマークしたFW徳田誉(鹿島アントラーズ)だけではなく、今予選の未招集組にもタレントがいる。

 新川志音(シント=トロイデン)、FW神代慶人(フランクフルト)、FW高岡伶颯(メヘレン)といった海外組や、鹿島で開幕から出場機会を得ているFW吉田湊海がメンバーに加わってくる可能性が高い。今予選のアピールが未来を左右するだけに、まずは3日のカンボジア戦でアピールをしたいところ。アメリカにルーツを持つストライカーに注目だ。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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