北乃きい 
撮影/望月ふみ

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「きいちゃん」といまだ愛称で呼ばれることも多い北乃きい(35歳)。13歳で芸能界に入り、活躍を続けてきた。
 今期ドラマでは『さよならノワール』の初回ゲストに登場。その演技力の高さが改めて評判になったが、クライマックスを迎える主演ドラマ『未婚詐欺 私の知らない彼の顔』(藤原樹とのW主演)では、夫の裏切りに翻弄され変貌していく妻を演じて話題を集めている。

 いまだ女優業を「向いていない」と感じているという北乃が、自身のコンプレックスや、迷いながらも進み続ける正直な心のうちを語った。

◆スカウトのきっかけは“横顔”だった

--近年は特に演技力、実力が高いという評価をされることも多いですね。

北乃:顔が可愛くないから実力派って書かれて、見た目だけではなく、お芝居を見ていただけているのかなと思っています。それぞれ悩みはあると思うのですが、私には絶世の美女みたいな役はきません。それは自分でもよくわかっているし、実力を見てもらえているんだったら嬉しいことだと、今は思っています。

--「今は」というと、自信を持てなかった時期もあるのでしょうか。

北乃:自信のなさはずっとあると思います。最初に「横顔が良かったから、じっくり見て確認して声をかけたよ」と言われて「横顔がきっかけ?」と思って。

--スクリーンに映る際も、たしかに横顔は重要かと。

北乃:私はそれを知らなかったし、「横顔を見てスカウトしたの? え?」となって。横顔がいいって女優さんにとってはすごいことらしいんですけど、当時はよくわからなくって(笑)。写真に写る時とかも「正面でいいのかな?」と思っていた時期がありました。

だって芸能界に入る前の自分としては、正面が可愛ければいいじゃないですか、身長もそうだし。でも、だから女優さんの事務所なんだなと。360度キレイじゃなきゃダメなモデルさんと違って、その時その時のカットで見られる女優さんならではの視点なんだなと。年齢を重ねてから思いました。

--随分後になってから褒め言葉だったんだと受け入れられるように?

北乃:もちろんけなされたとは思っていませんでしたけど、まだ若かったので。でもその言葉で、横顔が好きになった時期がありました。曲を出したこともあるのですが、CDジャケットも、横を向いてます(笑)。

◆月9ゲスト出演の裏にあった「減量の努力」

--直近のドラマ『月夜行路』や『さよならノワール』、少し前の『嘘解きレトリック』へのゲスト出演も話題になりました。特に『嘘解きレトリック』の役は衣装なども可愛くて本当にぴったりでした。