楽曲検索からキー調整まで行なえた多機能デンモク!

写真拡大 (全7枚)


レトロ遺産を掘り返す山下メロ氏

記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。

【写真】今週のレトロ遺産!

さて、当連載では平成に誕生し、流行した通信カラオケの歴史を紹介してきました。曲名が並んだ分厚い目次本から曲を探して大きなリモコンで送信する風景は過去のものになりつつあります。

今ではタッチ操作できるタブレット端末「JOYPadキョクナビ」やスマホアプリ「キョクナビJOYSOUND」でリクエストできますが、そのキョクナビの始まりはタッチペンで操作する端末でした。


DAMのPM200zB。キー変更や演奏中止など頻繁に使用する項目を物理ボタンで配置


すべての操作がタッチペンで行なえるDAMのデンモクPM100Ⅱ-DK

2002年、DAMにタッチペンで曲を探せるデンモク(電子目次本)が登場。画面は小さなモノクロ液晶で、操作も本体と線でつながれたタッチペンでした。翌03年にはJOYSOUNDに、従来のリモコンより画面が大きくなり、曲情報を確認できる「JOYNAVI」が登場。翌04年にはグラフィカルでエンタメ性のあるタッチ端末「キョクNAVI」へと進化します。

ほかにはカラオケUGAにも「UGANAVI」がありました。今でもタブレットと共存で置かれているお店もあり、大変懐かしい気持ちになります。


リモコンの液晶部分を拡張したJOYSOUNDのJOYNAVI

数百ページある目次本から曲を探し、リモコンのボタンを押して数字を確認して、送信部を本体に向けて送信ボタンを押す。デンモク以前は大変な作業でしたが、ページをめくっている途中で目に入った、すっかり忘れていた曲に偶発的に出合うあの感じは、なかなかデンモクでは起こりません。文字から候補を絞っていくデンモクでは、目的の曲以外が目に入りにくいのです。


デンモク以前の分厚い目次本とリモコン

「あの頃」というメニューから特定の年代のヒット曲だけを探せる機能など、目次本に実装するにはページ数が爆増してしまって現実的ではないデンモク独自のエンタメ性もあるものの、この時代はデンモクと目次本+リモコンが共存していたので、つい偶然の発見を求めて目次本をめくってしまっていました。

今こそ、懐かしのデンモクが残されたスナックなどで、あの頃の気分を再度味わいたいものです。

撮影/榊 智朗