「涙を強調し…」星野真里のチャリティーマラソン炎上 日テレ『24時間テレビ』抱えた2つの“難問”
迷惑系配信者が乱入
夏の風物詩である日本テレビ系『24時間テレビ49』が8月29、30日に放送された。
今年のチャリティーマラソンを走ったのは女優の星野真里(45)。終盤、迷惑系配信者が同番組で起きた寄付金着服問題をプリントしたプラカードを掲げて乱入するアクシデントが起きたが、星野に被害はなく約80キロを走破。ゴール地点の両国国技館は大団円に包まれたが……。
「チャリティーランナーの星野さんを巡っては、“ある発言”をきっかけに放送中もSNS上で大炎上する事態となってしまったのです」
そう語るのはスポーツ紙芸能担当記者だ。
星野は国指定難病「先天性ミオパチー」を患う11歳の娘・ふうかさんの思いを胸にチャリティーマラソンに挑戦。物議を醸したのは、29日に放送されたVTRだった。ふうかさんは全身の筋肉が弱く、座位の保持ができず、首がすわらないため、全身を支える電動車いすで生活をしている。さらに呼吸をする筋肉も弱いため、人工呼吸器を使用している。
ふうかさんは特別支援学級在籍ではあるが、障害の有無や国籍・性別などに関わらず、すべての子どもが同じ場で共に学べるようにする「インクルーシブ教育」を利用し、通常級で学習している。星野は小学1年時の授業参観で、ふうかさんが教室の一番後ろに一人でポツンと座り、補助も会話もなかったと涙ながらに告白。
〈本当にいさせてもらっている状況だったので、すごい衝撃的でした。それが1年生の終わりだったので、数ヵ月も同じ状態で過ごしていたのかなって……。彼女にとってはそれが当たり前のことだったけど、それは当たり前じゃないよと。一緒に学ぶってこういうことじゃないから、『これはおかしいんじゃないですか?』って学校のほうにお伝えして、すぐに対応はしていただきました〉
と語った。
星野が伝えたかったのは「インクルーシブ教育」の現状。しかし、SNS上では星野のふるまいに批判的な声が殺到。夫が元TBSアナウンサーで現在は東京都議会議員を務める高野貴裕氏(46)であることも相まって、学校側が「圧力を感じるのではないか」といった趣旨の意見もあった。
編集側の想像力が欠如
「インクルーシブ教育」は障害者権利条約に基づき、日本でも仕組みづくりが進められているが、問題は山積している。教員や補助員など人的リソースの確保や、他の子どもの学習保障、保護者の理解など多くの調整が必要となる。
どの授業に出るかは学校の教育課程と協議で決まる。星野が炎上した背景について、本サイトの取材に対し、テレビ局関係者が声を大にする。
「VTRを見たが、星野さんが涙を流す場面が強調され、インクルーシブの教育における制度の限界や学校の制約について全くといっていいほど深掘りされていなかった。それが誤った認識を視聴者に与え、星野さんの号泣シーンばかりが切り取られ、SNSで拡散された。シンプルに編集ミス。このVTRを流したらどういうことが起こりえるか。編集側の想像力が欠如していたのだと思う」
日テレ側も今回の事態は重く受け止めており、放送後の“反省会”で来年の課題として挙げられたという。
「ただでさえ、チャリティーランナーの人選に苦慮するなか、炎上リスクまであるとわかれば、引き受けてくれる人がいなくなる。マラソン中の乱入者の件も、毎年厳重警戒しているにもかかわらず、今年も起きてしまった。日テレは2つの難問を抱えることになった」(同・テレビ局関係者)
番組終了時点の募金総額は約7億2560万円。マラソン募金に相当する「できた!を増やす子ども募金」は3億8054万8400円で、7億40万8600円を集めた昨年の『SUPER EIGHT』横山裕(45)、一昨年のやす子(28)の4億3801万4800円に及ばなかった。
’27年は節目の50回放送となる。今年の教訓を生かせるか--。
