阪神・佐藤輝明 3冠弾!森下に並ぶ豪快31号2ラン「いい感じで捉えられた」9月1号で偉業へスパート
◇セ・リーグ 阪神6─2ヤクルト(2026年9月1日 神宮)
力感のない滑らかなスイングから飛び出した放物線は、左中間スタンドへ吸い込まれた。阪神・佐藤輝が、1-0の6回1死一塁で、先発・吉村が投じた初球のフォークに鋭く反応。下半身が先に回り、上半身、そしてバットとつながる理想の回旋を、豪快な31号2ランへと昇華させてみせた。
「いい感じで捉えられたので、入ってくれて良かったです」
8月21日DeNA戦以来8試合ぶりの一発で、1本差で追っていたキング森下に並んだ。打率・320、86打点と合わせた打撃主要3部門でリーグトップに立ち、3冠王へ再浮上。6年目の背番号8は、9月の月間通算打率が・282と、5月に次ぐ高さ。残した足跡そのままに、26年も「ミスター・セプテンバー」が好発進した。
「追加点が欲しいところだったので、打てて良かったです」
1、2打席目は、打ち損じたような中飛と右飛だった。「いつもやっていること」と打撃フォームやタイミングに微修正を加え「うまくいった」と納得の一撃。猛虎を今季最長タイ5連勝へと導き、通算打点を「498」に伸ばした。長嶋茂雄らに並ぶプロ野球史上最速タイの「入団6年目での通算500打点」も、目の前に迫る。早ければきょう2日にも到達しそうだ。それもそのはず、ヤクルト戦はこれで、カード別断トツの通算34本塁打。神宮での23本塁打も、本拠地・甲子園を除けば、球場別トップの数字を誇る。主砲の快打は約束されている。
優勝マジックは一つ減って「20」となった。「(意識は)全然」と一笑に付した男は、カウントダウンが「ゼロ」になるまで無欲で戦う。2リーグ制以降では球団初の連覇と、球団日本選手初の3冠王という「W偉業」を期す9月。泣いても笑っても残り25試合--。共闘するナインと最高の景色を目にするべく、晩夏の夜空に美しいアーチをかける。(八木 勇磨)

