サーブを放つ佐藤淑乃 (C)volleyballworld

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バレーボール▽女子アジア選手権 準々決勝 日本3―0台湾(27日、中国天津

 準々決勝が行われ、1次リーグ(L)C組を3連勝で首位突破した世界ランク6位の日本は、同37位の台湾に3―0で快勝し、4大会連続の4強入り。今大会の優勝チームに与えられる28年ロサンゼルス五輪の出場権まで2勝とした。1次Lで得点ランク日本人1位のエース・佐藤淑乃(よしの、24)=ミラノ=が第2セット(S)で強烈なバックアタックを決めるなど攻撃をけん引した。29日の準決勝は同17位のタイと戦う。

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 日本のエースの勝負強さが光った。接戦の第2S、7―12の最大5点差の劣勢で佐藤は、仲間を鼓舞する強烈なバックアタックを突き刺した。ガッツポーズの一撃でチームは息を吹き返して逆転し、このセットを奪うと、第3Sでは台湾の攻撃を鉄壁ブロックだ。この日8得点でチームを勢いづけた佐藤は「どんな相手にも自分たちのバレーをやりたい」との宣言通り、勝負を分ける局面で仕事をした。06年世界選手権から20年負けなしの台湾を圧倒。ロス五輪切符まであと2勝に迫った。

 代表の主力になった佐藤は、“2年目の壁”にぶつかっていた。24年パリ五輪後、エースだった古賀紗理那が引退。佐藤が攻撃の軸となって2シーズン目の今季は、世界からのマークも厳しくなった。7月のネーションズリーグ(NL)大阪大会は、攻撃決定率が全4戦で28%以下に低迷。それでも「課題と向き合い続ける」と前だけを見た。勝負の今大会はスパイクを一から見直した成果が出て、日本トップの54得点。チームも全4戦で1セットも落とさず4強に進んだ。

 レジェンドからの金言を胸に戦った。佐藤は昨年、車いすテニスで4つのパラリンピック金メダルの国枝慎吾氏(42)と対談する機会に恵まれた。「すごい経験をされている」と言葉力に圧倒されながらも、勝敗を左右する場面での心の持ち方を助言された。NEC川崎に在籍した昨季は、大同生命SVリーグも見に来てくれた国枝氏から「自分を信じることの大切さ」を学んだ。それは生活面から築くものだと刺激を受け、「メンタル面ですごく生かされている」と感謝する。

 04年アテネ大会から7大会連続15度目となるロス五輪切符まで2試合。29日の準決勝は前回女王のタイと激闘する。7月のNL1次Lでは3―1で勝利しているが、油断はできない。24年パリ五輪で代表落選した佐藤は「このチームで優勝したい気持ちが強い」と腹をくくる。もがいて大きくなったエースが、五輪切符への原動力となる。