■稀元素 <4082>  2,591円 (+500円、+23.9%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。第一稀元素化学工業 <4082> [東証P]がストップ高。25日の取引終了後、レアメタル「ハフニウム」の国内製造技術を確立したと発表した。今年中に 半導体用途などに向けたサンプル提供を開始し、2028年の国内量産化を目指すとしており、好感した買いが集まった。ハフニウムは優れた電気的特性や高い耐熱性及び耐食性などを有しており、特に近年は先端半導体の高性能化・省電力化を支える高誘電率材料の主要原料として重要性が高まっている。同社は主力製品であるジルコニウム化合物の製造に当たり、グループのベトナム生産拠点で製造するジルコニウム中間体を日本に運んで加工している。今回確立した製造技術はハフニウムをこの中間体から日本国内で分離・精製するため、主力製品のジルコニウム化合物の特性を向上させる効果も期待できる。製造技術及びサンプル試作技術の確立は共同研究を行うエマルションフローテクノロジーズ(茨城県東海村)の技術協力のもと、基礎研究を経て実現した。

■ミロク <7983>  1,330円 (+235円、+21.5%)

 ミロク <7983> [東証S]が続急騰。25日の取引終了後に、26年10月期の連結業績予想について、最終利益を6億1000万円から28億4000万円(前期25億2500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。同時に、保有する投資有価証券の一部を売却すると発表しており、投資有価証券売却益の見込み額22億円などを特別利益として計上することが要因。なお、売上高122億円(前期比2.5%減)、営業損益1億円の赤字(前期2400万円の赤字)の従来見通しを据え置いた。

■テラドローン <278A>  17,050円 (+3,000円、+21.4%) ストップ高

 Terra Drone <278A> [東証G]がストップ高。測量や点検など産業用 ドローンに関する各種ソリューションを展開、海外売上高比率が6割を占め、欧州を中心にドローンの航空運行管理(UTM)で強みを発揮するほか、防衛省案件などでも実績を積み上げている。25日取引終了後、防衛装備庁の「迎撃ドローン早期取得プログラム」で、テラドローンが提案する国産迎撃ドローン「Terra B1」が実証試験を通過し、次の段階である量産段階へ進んだことを開示した。同プログラムは、防衛装備庁がより迅速かつ実効性のあるドローン対処器材を早期に取得することを目的として2026年6月5日より公募を開始したもの。当初38社から提案があり、その中から同社を含む4社が実証試験の試供機材として採択されていたが、実証試験は同社のみが単独で通過したという。今回の開示を材料視する形で上値を見込んだ投資マネーが流れ込む格好となった。

■シリコンスタ <3907>  2,050円 (+295円、+16.8%) 一時ストップ高

 シリコンスタジオ <3907> [東証S]が急反騰、一時ストップ高となった。ジーデップ・アドバンス <5885> [東証S]と25日の取引終了後、フィジカルAI分野における業務協力に関する覚書を締結し、戦略的協業を始めたと発表した。今回の協業により、物理法則を再現した仮想空間でAI学習した成果を実世界のロボット・自律システムに転移させる開発アプローチ「Sim2Real」(シム・トゥ・リアル)に必要なGPUインフラと仮想開発環境をワンストップで提供するとしており、材料視した買いが集まった。両社のプロダクト・サービスをパッケージ提供することで、個別に調達・構築する場合と比べ、調達からシステム稼働までの期間を大幅に短縮する。今回提供するサービス「Sim2Real フィジカルAI シミュレーションパッケージ」ではシリコンスタがデジタルツイン環境の制作をはじめとする仮想開発環境・Sim2Real開発を、ジーデップがGPUインフラの提供を担当する。

■Sイノベ <4178>  554円 (+63円、+12.8%)

 Sharing Innovations <4178> [東証G]が3日ぶり急反騰。25日の取引終了後、親会社のOrchestra Holdings <6533> [東証P]と株式交換による経営統合を実施すると発表した。オーケストラが完全親会社、Sイノベが完全子会社となる。11月30日を効力発生日として、Sイノベ1株に対してオーケストラ0.478株を割り当て交付するとしており、株価交換比率をもとに算出される理論株価を意識した買いが集まった。Sイノベは11月26日付で上場廃止となる。オーケストラはSイノベを完全子会社化することにより、開発・営業リソースの相互活用による大規模・高度案件への対応力の強化や人材・技術ノウハウの共有による開発品質及び生産性の向上、顧客基盤の相互活用によるクロスセル及び新規案件の創出などのシナジーをより早期かつ確実に実現できると判断した。

■Amazia <4424>  357円 (+25円、+7.5%)

 Amazia <4424> [東証G]が続急伸。25日の取引終了後に、26年9月期の連結業績予想について、最終損益を9900万円の赤字から収支均衡(前期3億7200万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。同時に、Webtoon(縦スクロールマンガ)の制作などを行う子会社WithLinksの全株式を9月30日付でめちゃコミック(東京都千代田区)に譲渡すると発表しており、関係会社株式売却益9100万円及びWithLinksへの貸付金に対する貸倒引当金戻入益800万円を特別利益として計上することが要因。なお、売上高33億2100万円(前期比16.8%増)、営業損益1億2300万円の赤字(前期3億6100万円の赤字)は従来見通しを据え置いた。

■ReYuu <9425>  232円 (+16円、+7.4%)

 ReYuu Japan <9425> [東証S]が続急伸。25日の取引終了後、7月2日に発表したあいプロ(千葉市中央区)の子会社化について、8月25日付で株式譲渡契約を締結したと発表しており、好材料視された。あいプロはスマートフォンやタブレットなどの修理・買い取り・販売及びフランチャイズ事業を展開しており、ReYuuが展開するリユースモバイル関連事業にあいプロの事業ノウハウを組み合わせることで、端末調達力や再生・整備体制及び品質管理体制の強化、販売機会の拡大などが期待されている。取得価額は4億4470万円で、あいプロはReYuuの完全子会社となる。なお、26年10月期業績への影響は精査中としている。

■出前館 <2484>  174円 (+12円、+7.4%)

 出前館 <2484> [東証S]が続急伸。同業他社との競争激化や昨今の物価高に伴う節約志向の高まりを背景に国内フードデリバリー市場は厳しい状況にあり、こうしたなか同社の業績は販促費や広告費など各種コストがかさむ形で赤字が続く。今月15日に通期業績予想の下方修正を発表。営業損益を40億円の赤字から79億円の赤字に見直し、前期(49億2300万円の赤字)から赤字拡大となる見通しを示した。これを受け、直後に同社株は年初来安値(112円)まで売られたものの、その後は次第に悪材料出尽くしとの見方が広がり戻りを試す展開に。直近、KDDI傘下で同業のmenu(メニュー)が事業撤退を発表したことも追い風として意識されて一段と上げ足を速め、連日の年初来高値更新で一気に170円台まで浮上してきた。なお、筆頭株主であるLINEヤフー <4689> [東証P]の会社員SHIN JUNGHO氏が大株主に浮上したことが7月下旬に大量保有報告書で判明し、今月に入って更に買い増したことが明らかとなっている。これに対する思惑も広がったとみられる。

■VNX <4422>  600円 (+41円、+7.3%) 一時ストップ高

 VALUENEX <4422> [東証G]が4日ぶり急反発、一時ストップ高となった。同社は25日の取引終了後、未定としていた26年7月期の連結業績に関し、最終損益が1億2700万円の黒字(前の期は8200万円の赤字)で着地したようだと発表した。黒字転換を好感した買いが入ったようだ。売上高は8億9100万円(前の期比29.1%増)で着地する格好となったという。コンサルティング売り上げについて、国内及び米国でのデータ解析に対するニーズは継続的に高まっているとし、新規案件の受注が奏功。業務の効率化やコスト削減効果も寄与する。

■東邦鉛 <5707>  1,232円 (+79円、+6.9%)

 東証プライムの上昇率4位。東邦亜鉛 <5707> [東証P]が急反発。ここ金市況の高騰と歩調を合わせるように銀市況も急速に上値指向を強めている。同社は鉛や銀などの製錬事業を主力展開するが、銀市況の動向が収益に与えるインパクトが大きいため、株価への影響も顕著となりやすい。事実、8月に入ってからの同社株の上昇は金・銀市況の高騰と軌を一にしている。そして、もう一つ市場で注目を浴びている背景として レアアース・レアメタル関連としての切り口がクローズアップされている。同社は経営再建に取り組むなか、鉛及びレアメタルのリサイクル(回収事業)に傾注する構えを打ち出している。具体的には群馬県の安中製錬所の既存設備を活用して、リサイクル原料から有価金属を回収する事業で、レアアースもその対象の一つと目されている。ここ、アサカ理研 <5724> [東証S]などにレアアース関連のテーマで投資資金流入が加速していることで、その連想で東邦鉛にも物色人気が波及してきた。

■ノート <5243>  2,695円 (+144円、+5.6%)

 note <5243> [東証G]が続急伸。同社は26日、これまで無料記事を対象としていた英語への 自動翻訳について、有料記事にも拡大するとともに、無料記事において韓国語への自動翻訳を同日から順次開始すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。英語の自動翻訳の提供開始から2ヵ月間で、記事は225カ国・地域で読まれており、もっとも多く読まれたのはアメリカだった。有料記事への拡大により、言語の壁を越えてクリエーターと読者との間の接点を提供できるようにする。英語翻訳記事へのアクセス数で韓国が10位以内に入ったことを踏まえ、韓国語で記事を読者に届けられる環境も整える。

■エレメンツ <5246>  871円 (+43円、+5.2%)

 ELEMENTS <5246> [東証G]が4日ぶり急反発。26日、子会社Liquidのオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」が、ソニーフィナンシャルグループ <8729> [東証P]傘下のソニー銀行が提供するバンキングアプリ「ソニー銀行アプリ」に採用されたと発表しており、好感された。これにより、ICチップ読み取りによる本人確認がオンラインで完結し、アプリから口座開設申込が可能になるとしている。

■エスビー <2805>  7,010円 (+280円、+4.2%)

 エスビー食品 <2805> [東証S]が大幅高。同社は26日、クミン(カレーに欠かせないスパイスのひとつ)抽出物の継続摂取が高齢者の認知機能をサポートする可能性を確認したと発表。これが株価を刺激したようだ。これは筑波大学生命環境系の礒田博子教授及び体育系の大藏倫博教授のグループと共同で行った臨床研究で明らかになったもの。同社は今後も研究成果の蓄積と情報発信を通じて、スパイスやハーブの新たな価値創出に取り組むとしている。

※26日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース