筆者私物。ダイソー「かかと用牛革パッド」

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こんにちは、シューフィッターの佐藤靖青(旧・こまつ)です。靴の設計、リペア、フィッティングの経験と知識を生かし、革靴からスニーカーまで、知られざる靴のイロハをみなさまにお伝えしていこうと思います。
「100均の靴用品なんて、どれも同じでしょう?」

そう思っている人は多いかもしれません。しかし実際に売り場を見てみると、ダイソーの靴用品には、なぜ110円で売れるのか不思議なくらい優秀なものがあります。

私はこれまで靴の設計に約10年、靴修理に約15年携わり、数万足を修理してきました。その経験から見ても、ダイソーの靴用品は他の100円ショップと少し違います。おそらく商品開発や仕入れに、かなり靴に詳しい人が関わっているのでしょう。

ただし、売り場にあるものがすべて優秀というわけではありません。なかには「安くても買わないほうがいい」と感じる商品もあります。

今回は実際に購入して試したなかから、本気で使える3商品と、おすすめしにくい3商品を紹介します。

◆くるぶしが当たって痛い靴を救う「かかと用牛革パッド」

まず、おすすめしたいのが「かかと用牛革パッド」です。婦人用フリーサイズで、左右一組110円。

名前だけ見ると、かかとの衝撃をやわらげるクッションのようですが、私がおすすめする使い方は違います。

靴を履いたとき、履き口にくるぶしが当たって痛い場合の調整用です。

スニーカーなら、もともと入っているインソールを外し、その下のかかと部分にパッドを入れます。パッドの厚さによってかかとが数ミリ持ち上がるため、くるぶしと靴の履き口が接触しにくくなります。

インソールを外せないパンプスや革靴の場合は、付属の両面テープで貼り付ければOK。作業時間は両足でも1分程度です。

同じような天然皮革のパッドは、百貨店やインソール専門店では1000〜2000円程度で売られています。機能に大きな差があるとは思えず、それが110円なのは驚きです。

なお、男性が使う場合も、私は婦人用の小さいタイプをおすすめします。大きいタイプは元のインソールからはみ出しやすく、靴の中で目立つことがあるからです。

◆製造元は大手「コニシ」。意外と使える靴用接着剤

2つ目は「靴用接着剤」です。

100円ショップの接着剤にはあまり強度を期待できないものもありますが、この商品は接着剤メーカーとして有名な「コニシ」が製造しています。実際に使ってみても、靴底の部分的な剥がれなどの応急処置には十分使えました。

ポイントは、接着剤を塗ってすぐに貼り合わせないこと。剥がれた両面に塗り、10〜15分ほど待ってから圧着します。つま先が少し開いた程度なら、これで接着できる可能性があります。

反対に、靴へ瞬間接着剤を使うのは絶対におすすめしません。瞬間接着剤は固まると接着部分が硬くなり、歩くたびに曲がる靴とは相性がよくありません。

さらに、あとから修理店へ持ち込んだ際、瞬間接着剤が残っていると除去が難しく、ほかの接着剤が効きにくくなる場合があります。本来なら直せた靴が修理できなくなることもあるので注意してください。

ただし、素材自体が劣化してボロボロになる「加水分解」が起きている靴は、この接着剤でも直せません。

◆修理店なら1000円以上?「靴の補修用パッチ」

3つ目は、6枚入りの「靴の補修用パッチ」です。

スニーカーの内側は、かかとや爪が繰り返し当たることで穴が開きます。小さな穴だからと放置すると、周囲の生地まで破れて修理しにくくなってしまいます。

そこで、穴が小さいうちに、このパッチを靴の内側から貼ります。かかとだけでなく、つま先や履きジワから破れそうなメッシュ部分にも使えます。