【解説】日本政府の受け止めは? 超党派の国会議員団が中国・北京を訪問 中国共産党幹部らと会談へ
超党派の国会議員団が、中国共産党の幹部らとの会談などを行うため、24日から中国・北京を訪問しています。日本テレビ政治部・矢岡亮一郎官邸キャップが解説します。
■今回の訪問は「議員外交の一環」…政府と連動したものではない

──高市政権は、今回の訪中団の受け入れ、どう捉えているんでしょうか。
そもそもですが、今回は、あくまで「議員外交」の一環で、政府と連動したものではありません。
外務省幹部は、「正直これで何かが前進するという状況ではない」と話しています。ただ別の政府関係者は、「日中のコミュニケーションは多ければ多い方がいい」と中国側の前向きなサインだと受け止めています。
■日中に関する議員連盟の若手や中堅メンバー3人が訪中

今回訪中した3人は、日中に関する議員連盟の若手や中堅メンバーで、訪中議員団の関係者は、「若手かつ与野党、自民党だけではない構成だから受け入れられた」「中国側からすれば、使い勝手がいい相手なんだろう」とも分析しています。
つまり中国側の思惑、メッセージの発信にある意味利用されることも理解したうえでの今回の訪中だ、というわけなんです。ある政府関係者は、「一歩一歩、積み上げていくことが大事」だと評価していました。
■ある政府関係者「高市政権が続く限り、日中首脳会談の実現は難しい」

──では、高市政権として積み上げていく先に、何を目指しているんでしょうか。
実は政府内には、去年の高市の台湾有事発言を「外交上、稀に見る失敗」だと表現する厳しい見方もあります。
日中外交に関わるある政府関係者も、「高市政権が続く限り、日中首脳会談の実現は難しい」と話しています。一方で、官邸幹部の一人は、「アメリカが中国との関係をコントロールしようとする中で、日本もそうしなければならない」「ただ、中国はかつてと違ってレアアースやAIで自信をつけているのでその気はない」と難しさを口にしています。
高市政権としては、今回のような議員外交でしばらく中国側の出方をうかがう我慢の時間が続きそうです。