「アートと出会う」アート専門番組【MEET YOUR ART】が、「横尾忠則のアトリエでインタビュー!画家宣言から43年のいままでを振り返る【MEET YOUR ARTISTS】」を公開した。アーティストの横尾忠則をゲストに迎え、MCの森山未來と小池藍が横尾のアトリエで対談。グラフィックデザイナーから画家への転向の裏側や、「いかに考えないか」という独自の芸術哲学について深く掘り下げた。

対談は、東京国立博物館で2024年5月25日(土)~8月25日(日)に開催された「横尾忠則 寒山百得」展の話題からスタート。約1年で102点もの作品を描き上げた凄まじいペースについて、横尾は「頭で物を考えたり、言葉にすると論理にしたり、そういう観念を全部排除しないとできなかった」と、いかに思考を捨てるかが重要であったと語った。

続いて、グラフィックの世界に入った意外なきっかけが明かされる。高校時代は郵便局員になるのが第一志望だったが、教師から強引に美大受験を勧められ、偶然の重なりからグラフィックの仕事に就くことになったという波乱万丈なエピソードに、森山らも驚きを隠せなかった。

さらに、1980年の「画家宣言」について、ニューヨークで見たピカソ展が転機だったと告白。「言葉ではないんだけれども、概念としてグラフィックの時代は終わった。これからはアートだという、なんとも言えない衝動が自分の中から突き上げてきた」と当時の熱量を語った。現在の心境については、「考えるな」という禅のテーマに行き着いたとし、「頭脳的にはもうやりたくない」としつつも、体の中に住む「業のようなもの」が絵を描かせていると語った。

常に自己の限界に挑戦し、思考を捨てて肉体の衝動に身を任せる横尾忠則の創作活動。日本を代表するアーティストの素顔と、その奥深い哲学が垣間見える貴重な対談となっている。

チャンネル情報

YouTubeにとどまらず、フェスティバル、アートスペース、 多様な協働・共創を通じて体験の場を拡張する「MEET YOUR ART」公式チャンネル。 メインMC:森山未來/ナビゲーター:小池藍/THE BASEナビゲーター:片寄涼太/OPEN THE DOORナビゲーター:Taki /他