「無我夢中だった」燃え盛る車のドアこじ開け、運転手を救助 神奈川県警、横浜市立中学教諭の甲斐さんに感謝状

交通事故で燃え盛る車両から運転手の男性を救助したとして、神奈川県警平塚署は横浜市立中学校教諭の甲斐政人さん(43)=同市保土ケ谷区=に感謝状を贈った。甲斐さんは車の助手席側のドアをこじ開けるなどして男性を救出。「自分が何かできることはないかと、とっさに思った。無我夢中だった」と当時の行動を振り返った。
署などによると、甲斐さんは7月19日午前5時40分ごろ、平塚市内を車で走行中に車両同士が衝突した事故を目撃。前方の車から火が見えると「運転手を助けなければ」とすぐに動いた。
甲斐さんはまず、出火している車の後方から運転席側に回ろうとしたが、火の勢いが激しくて男性を助けられるような状況ではなかった。そこで反対側に回って助手席側ドアの上部を何度か引っ張り、人が出られる状態までこじ開けた。
車の前方から運転席側に回って「大丈夫ですか」と声をかけると、「動けない、助けて」と話す運転席の男性。シートベルトを外すように伝えて助手席側に戻り、はうように出てきた男性を抱えて車外へ引っ張り出した。車両は激しく燃えたものの、男性の命に別条はなかった。
8月18日、甲斐さんに感謝状を手渡した吉田善成署長は「車が爆発する可能性もあった状況。本当に勇気を持って対応してくれた」とたたえた。
甲斐さんは、自分の身を危険にさらす行動の是非は考えてほしいとしたものの、「人のために自分が何かできることを探すのは大事」という心を教育活動の中で伝えていきたいという。
