「助けてください」「水が今、椅子の上まで」 水没した車内から119番 緊迫したやりとりの記録 浸水3500棟超の千葉豪雨 避難所開設遅れの課題も
先週、千葉県を襲った記録的な豪雨では水没した車に取り残され、消防に助けを求める人が相次ぎました。当時の消防の119番の記録には緊迫したやりとりが残されていました。
通報者
「もしもし」
消防
「もしもし、119番消防です」
通報者
「助けてください」
慌てた様子の女性。これは、先週、千葉県を襲った豪雨の際の119番通報の音声です。
女性
「車に閉じ込められて、水が入ってきている。椅子の上に乗っています」
消防
「車の外に出られないですか」
女性
「はい、出られないです」
場所は千葉市内。24時間の雨量が観測史上最大の367ミリとなった場所です。
女性
「水が今、椅子の上まで。どのくらいかかります?」
消防
「なるべく窓を割れれば割って」
女性
「どうやってやるんですか?」
消防
「何か、かたいものない?」
女性
「ない、ないです!」
助けを求めたのはこの女性だけではありません。
男性
「車が水没しちゃったんですけど。今、家内を迎えに行こうとしたんですよ」
消防
「車から出られますか」
男性
「ちょっと出られない、腰まで入っちゃって。わわわわわ、水がどんどん入ってきちゃった」
消防が到着した際には2人とも自力で車から脱出していて、無事だったということです。
この豪雨では男女13人が亡くなり、1人が行方不明となっています。住宅被害は全壊が3棟、半壊が135棟のほか、床上・床下浸水があわせて3500棟を超えているということです。
これは、豪雨が襲った13日の夜に、ドライブレコーダーが記録していた八千代市内の様子。雷で空が明るく照らされます。
それからおよそ10分後、あっという間にフロントガラス全面が水に浸かり、車が水没してしまいました。
八千代市に住む人
「電柱に捕まってる人がいて、消防に通報してほしいという連絡があって通報した」
八千代市では、50代の男性が冠水した道路で倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。亡くなった男性を知る人は…。
亡くなった男性を知る人
「優しく挨拶をしてくれるというか、会ったら『こんにちは、元気してますか?』という感じでお互いに。ここまでの水害で死者が出るなんて全くの想定外。言葉も出てこない」
八千代市内では、当時「レベル5大雨特別警報」が発表されていて、市は「緊急安全確保」を発令していました。
記者
「こちらの小学校が最寄りの避難所となります」
こちらの小学校、災害時には避難所として利用されますが、今回の豪雨では避難所の開設が遅れてしまったといいます。
近くに住む人
「もうちょっと早めに市なり県なりがもっと対応してくれれば、避難場所というのはできたと思うんですけど、実際こういう経験したこともないと思うので」
八千代市によりますと、避難所の開設に向け、市の職員が小学校に向かおうとしましたが、道路のいたるところが冠水。車が水没した職員もいたということで、速やかな避難所の開設には至らなかったということです。
近くに住む人
「どこかに委託してとか、やっぱり近くですぐ(避難所を)開けられる方というのは必要になってくるのではないか」
八千代市はJNNの取材に、「何が問題だったのか、今後どうしていくのが適切なのかを精査したい」とコメントしています。
