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 知的・発達障害のある人や子どもの権利擁護に取り組む「全国手をつなぐ育成会連合会」が19日、漫画「みいちゃんと山田さん」(みい山)のアニメ化について意見書を公表した。日本精神保健福祉士協会が伝えた。

 同連合会は意見書で、表現の自由について「憲法で保障されている権利」との認識を示した。その上で「本会として一律に映像化に反対する立場ではありません」としながらも、知的・発達障害のある人や子どもの権利擁護を活動の主軸とする団体としての立場から、アニメ化について意見を表明した。

 同連合会は、障害の状態にかかわらず安心して暮らせる「共生社会」の実現を目指して活動している。意見書では、主人公の「みいちゃん」について、作品中で知的障害と明示されてはいないものの「軽度知的障害もしくは境界知能とされる状態であることが強く示唆されています」と指摘。その上で、作者が過去に吃音(きつおん)のある人の社会生活上の困難を題材にした作品を発表したほか、認知機能や知的機能が低下した状態を「みいちゃん化」と表現したこと、過去のペンネームで特殊学級を否定的に捉えた作品が確認されたと指摘。「懸念される言動」として列挙した。

 作品名に含まれる「みいちゃん」についても、同連合会の調査で、知的障害や発達特性のある女性を排斥・侮辱する言葉として使われている事例が複数報告されているとした。制作側が意図的に拡散させている事実は確認されていないとしながらも、「懸念すべき事項」としている。

 また、製作委員会が「適切なレーティングや注意喚起を記載する」としていることについて、同連合会は「未成年者が気軽に視聴できる環境は望みません」とし、「適切なレーティング」を求めた。

 一方で同連合会は、表現の自由について「憲法で保障されている権利」と明記。「本会として一律に映像化に反対する立場は取りません」としており、アニメ化そのものを否定するのではなく、知的・発達障害のある人や子どもの権利擁護の観点から懸念を示したと主張した。

 「みいちゃんと山田さん」の公式は7月27日、アニメ化をめぐって様々な意見が寄せられたことを受け、「本作は、特定の障がいや立場の方々を差別・蔑視する意図をもって制作されたものではございません」と強調し、「アニメの制作におきましても、原作者・制作スタッフ一同、原作の持つテーマ性を大切にしながら、関連する専門家やしかるべき機関の監修・ご指導のもと、適切なレーティングや注意喚起を記載するなど、より慎重かつ丁寧な表現に努めて制作を進めてまいります」と声明を伝えていた。