大山悠輔(中央)らと喜ぶ佐藤輝明(右)/(C)共同通信社

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■主力選手は不良債権化

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 大リーグのオーナー会議が日本時間18日に行われ、英サッカープレミアリーグ・チェルシーの共同オーナーを務めるフェリシアーノ夫妻らの投資家グループへのパドレスの身売りが全会一致で承認された。複数の米メディアによれば、売却額はメジャー史上最高額の39億ドル(約6200億円)。

 フェリシアーノ氏らは共同で声明を発表し「私たちの目標はサンディエゴにワールドシリーズ優勝をもたらし、毎年優勝争いに加われる永続的な組織を築くことです。パドレスの未来に意欲的かつ慎重に投資していくつもりです」と常勝チームを目指すとした。

 球団を買収した新オーナーは1年目のシーズンから結果を求め、資金を投入して補強を行うのは必至。今オフのパ軍は同じナ・リーグ西地区のライバルであるドジャースの牙城を崩すため、大型補強に動くとみられ、日本人内野手も補強リストに入れているという。

 その日本人内野手とは、今オフにも、ポスティングシステムを使ってのメジャー移籍がささやかれる阪神・佐藤輝明(27)のことだ。

 ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者は日本時間16日、佐藤輝を巡ってメッツ、ヤンキース、ドジャース、フィリーズが獲得に向けて調査を行っていると報じた。中でもメッツは佐藤輝を獲得した場合、本職の三塁ではなく、一塁での起用を検討していると、具体的だった。

 他にもマリナーズ、レンジャーズといった日本人選手に馴染みのある球団が獲得調査を継続する中、ここにきて浮上しているのが、新オーナーが就任するパドレスだというのだ。

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「ここ数年のパ軍は投高打低の状態が慢性化しており、今季も貧打に喘いでいる(チーム総得点543=リーグ12位)。主力内野手はマチャド(34)、ボガーツ(33)、クロネンワース(32)が年齢的な衰えもあって、打率はいずれも2割台前半と低迷。特に複数年の大型契約を交わしているボガーツ(11年392億円)、マチャド(11年455億円)の2人は不良債権化しているといっても過言ではなく、内野手の若返り、血の入れ替えは急務です。パ軍のプレラーGMは日本人選手の勤勉さを高く評価しており、これまでもダルビッシュ有、松井裕樹を獲得した。阪神が佐藤輝のポスティングを容認すれば、イの一番で獲得に動くはずです」

■Wソックス村上の契約が基準

 フェリシアーノ氏は共同オーナーとしてチェルシーの経営に参画した2022年、補強に総額900億円以上をつぎ込むなど、チーム強化のためにはカネに糸目はつけないことで知られている。

「MLBの労使協定は今年12月1日に失効し、オーナー側は年俸総額の上限を定めるサラリーキャップ制度の導入を求めている。これが佐藤輝の契約を大きく左右するでしょう。新労使協定の行方はともかく、パ軍は佐藤輝に対して長期契約は提示しないのではないか。昨オフにホワイトソックスと契約した村上宗隆の2年51億円を基準に、2年60億円規模の条件になると思う。契約年数が短い分、出場試合数や打席数などに応じた出来高を厚くするでしょう。活躍次第では2年後のオフにさらなる大型契約を見込めるだけに、佐藤輝にとっても決して悪い話ではありません」(前出の友成氏)

 一方、今季開幕から本塁打を量産するホワイトソックスの村上、ブルージェイズ岡本和真の活躍もあって、日本人野手の評価は高まっている。

 米誌「ニューズウィーク」が今年5月、「MLBに日本人スターの新たな“億ドル男”が誕生するかもしれない」と報じ、「佐藤が今オフの移籍史上の最大の目玉だ」と紹介。「村上や岡本は9桁の1億ドル契約には届かなかったが、佐藤であれば、そこに到達しても不思議ではない」と100億円超の大型契約も絵空事ではないとした。

 今オフの契約は新労使協定次第ではあるものの、パ軍を含めた金満球団の争奪戦に発展すれば、“サトテル”の市場価値は高騰しそうだ。

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 もっとも、阪神サイドも海外流出を阻止しようと必死の形相だ。仮に佐藤輝が三冠王を取ろうものなら、年俸提示額はどれほどの規模になるのか。●関連記事 【もっと読む】佐藤輝明「三冠王」なら年俸いくら? では、それらについて詳しく報じている。