恐怖人事第2幕か…高市首相vs財務省「守護神・片山さつき」めぐってバチバチ
かつては永田町や霞が関の爪はじき者、今では政府の要のひとり。どこにでも出しゃばって自己アピールに明け暮れ、何かと煙たがられていた片山さつき財務相の株が急上昇している。ボスの高市早苗首相は内閣支持率急落に焦り、内閣改造・自民党役員人事で人気再燃を狙う。それで財務省が気を揉むのが片山氏の処遇。古巣カムバックは当初警戒されていたが、いまや守護神扱いだから、世の中わからない。
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この夏の霞が関の人事発令は異例の遅さだった。解散・総選挙で特別国会になだれ込んだのに加え、高市首相が消費減税の是非を丸投げした社会保障国民会議の議論がまとまらず、時間を浪費。そうこうしているうちに支持率が急落し、泡を食った高市首相が国民会議の結論を待たずに消費減税の強行を表明した経緯がある。その過程で割を食ったのが、財政規律の維持をレゾンデートルとする財務省だ。
「事務次官候補のひとりだった一松旬主計局次長を東京税関長に左遷。国民会議の事務方を担っていたが、消費減税に非協力的だったための見せしめです。宇波弘貴主計局長の次官昇格をめぐってもひと悶着あったものの、片山大臣による説得が奏功し、何とか収まった。もっとも、総理は事と次第によっては早期のすげ替えもチラつかせていると聞きます」(霞が関関係者)
■米国とも板挟み
恐怖人事を目の当たりにした財務省内では「片山続投」を期待する声が高まる。当の本人は有頂天かと思いきや、「追加利上げを求める米トランプ政権とも板挟み状態となり、パワフルな片山大臣もさすがに疲弊。続投に意欲を見せていないようだ」(自民中堅)というから意外だ。
放漫財政をインフレ増税で糊塗する腹積もりの高市首相は、円安にブレーキをかける利上げに反対。日銀を牽制している。そうした動きが米金利の上昇につながり、ベッセント財務長官の不興を買っている。同性婚したベッセントに色目を使ったのもマイナスに作用した可能性がある。
際どい局面にあって、ポスト片山氏に適した人材はいるのか。大蔵省時代も含め、財務省出身の自民議員は複数いるものの、加藤勝信前財務相は交代させたばかり。岸田元首相のいとこで、「ラスボス」と呼ばれる宮澤洋一前税調会長は論外だろう。
「後藤茂之元厚労相は総理と距離があるし、寺田稔元総務相は『政治とカネ』で火だるまになったスネ傷。木原誠二元官房副長官は夫人の前夫をめぐる疑惑がくすぶる。鈴木馨祐前法相は麻生派ですが、荷が重い。総裁選で戦った小林鷹之政調会長に任せる器の大きさはないでしょう」(永田町関係者)
片山株の強気相場は続きそうだ。
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高市首相は“片山切り”を視野に入れ始めたようだが……。関連記事【もっと読む】『高市首相がキーパーソン片山財務相“切り捨て”画策…内閣改造・党役員人事「もう1つの焦点」に』で詳しく報じている。
