ドジャース・大谷翔平、6年連続30号!“デンバーキング”2戦連発で現役最長タイ
◇ナ・リーグ ドジャース7―6ロッキーズ(2026年8月18日 デンバー)
相性抜群の「デンバーキング」だ。ドジャース・大谷翔平投手(32)が18日(日本時間19日)、ロッキーズ戦で2試合連続の2ランを放ち、現役では2人しかいない6年連続の30本塁打に到達した。今季はコンタクトを重視する打撃に変化したが、標高が高く「打者天国」と言われる敵地では特大弾になる。同球場での連続安打も22試合連続に伸ばした。チームは2連勝で2カードぶりに勝ち越した。
標高1マイル(約1600メートル)のクアーズ・フィールドは、大谷の記憶と記録が刻まれる球場だ。高地で気圧が低く、空気抵抗が少ない。他球場より打球の飛距離が約10%伸びるとも言われている。
6月以降は左膝に炎症を抱え、フルスイングが減った。今季初めて2打席連発した前日も「あまり力まないようにしっかりとコンタクトを重視して振りたい」と語っている。芯で捉えれば、持ち前のパワーと「地の利」で打球は遠くへ伸びる。
6年連続の30号に到達したのは、1―1の3回無死一塁だ。右腕フェルトナーが初球に投じたカーブを十分に引きつけて、振り抜いた。打球は高々と舞い上がり、中堅右のド軍ブルペンへ。飛距離448フィート(約136・6メートル)は、前夜の一発に次ぐ自身今季2番目の特大弾だった。
デンバーではエンゼルス時代の21年に、球宴に初出場した。日米通算200号、そして300号を達成したのもこの球場だった。得意の「打者天国」では22試合連続安打とし、敵地球場別で最多となる通算10本目のアーチ。打率・388で「自信を持って気持ち的に楽に入れる」という舞台だ。史上35人目で、現役では最長タイで大谷とフィリーズ・シュワバーしかいない6年連続30号という記録も刻んだ。
「コンタクト重視」の変化についてアーロン・ベイツ打撃コーチも「より良い打者になろうとしている。全力で振ろうとしなければその分、芯で捉える確率は高くなる」と分析した。数字にも表れている。バットスピード75マイル(約120・7キロ)以上が「ファストスイング率」と言われるが、23年の74・1%から49・2%まで低下した。一方で、打球角度8〜32度で捉えた割合を示す「スイートスポット率」は自己最高の39・6%まで伸びた。
7月1日に30号をマークした昨季に比べ、今季は量産ペースが落ちた。7月は球宴を辞退して4日間左膝の治療に専念し、8月は6本塁打、打率・309と復調気配につながっている。デーブ・ロバーツ監督も「打席内の質がいい。打線全体に大きなエネルギーをもたらす」と称えた。高地が大谷の力を引き出し、ホワイトソックス・村上、ブルージェイズ・岡本との今季2度目の「日本選手3人同日弾」も演出した。(奥田 秀樹通信員)
◯…日本選手3人の同日本塁打は5月27日のブルージェイズ・岡本、ホワイトソックス・村上、ドジャース・大谷以来、今季2度目。通算では7度目。日本選手4人の同日本塁打はまだ記録されていない。なお、複数選手のシーズン30号到達は昨年のカブス・鈴木(32)、大谷(55)が唯一のケースで、現在29本の村上があと1本塁打すれば2年連続2度目となる。

