他県産の牛を鹿児島県産と偽装か 水迫畜産元取締役を送検 地元指宿市では悲しみや憤りの声
牛肉の産地を偽装し、代金をだまし取った疑いで18日に逮捕された、指宿市の水迫畜産の元取締役の男の身柄が鹿児島地方検察庁に送られました、男は容疑を否認していますが、警察の調べでは、男は会社の利益を上げるために、安価な他の県産の牛肉の産地を偽装したのではないかとみられています。
送検されたのは、指宿市の水迫畜産の元取締役、水迫政輝容疑者(55)です。
警察によりますと、水迫容疑者は2023年、ふるさと納税の返礼品として送る商品の発注を受けた際、他県産の牛肉を「鹿児島産」と偽って販売し、県内の会社から現金計約145万円をだまし取った疑いがもたれています。
水迫容疑者の弟で、現在水迫畜産の社長を務める水迫栄治さんは18日、KYTの取材に応じました。
(内田キャスター)
「一連の問題が、意図したものではないという主張をこれまでされてきたが、このあたりについてはいかがか?」
(水迫畜産・水迫栄治社長)
「そのあたりも当時から変わっているつもりはない。私の認識としてはそういったところを社内で感じている部分はない」
警察の調べでは、栄治社長やほかの従業員は偽装に関与しておらず、逮捕された水迫容疑者が会社の利益を上げるために、安価な他の県産の牛肉の産地を偽装したのではないかとみられています。
「原産地」や「個体識別番号」を正しく表示せず販売したなどとして3月に農林水産省から勧告を受けていた水迫畜産。商品の多くがふるさと納税の返礼品になっていて、寄付額は計7億5000万円あまりに上っています。
畜産王国「鹿児島」の信頼を揺るがす産地偽装事件。地元・指宿市では、悲しみや憤りの声が聞かれました。
(県民)
「指宿の痛手。牛肉の信用もなくす。市民としては悲しい」
(県民)
「指宿市民として全国でテレビで放送されて恥ずかしい」
(県民)
「なぜそうなったのかをはっきりして二度と起こらないようになれば」
警察は、他の事業者に対しても同様の犯行を行っていた可能性も視野に、余罪の有無についても調べるということです。

