ダイハツ斬新「“4人乗り”4WD軽トラ」がスゴい!

写真拡大

ダイハツ斬新「“4人乗り”軽トラ4WD」がスゴい!

 2009年10月に開催された「第41回東京モーターショー」でダイハツが世界初公開したコンセプトカーが「バスケット(basket)」です。
 
 丸目ヘッドライトのレトロな軽乗用車に見えて、屋根を外せばオープンエアを楽しめ、後席を倒せば荷物を放り込めるデッキが現れるという1台で何役もこなす提案でした。

 同ショーのテーマは「クルマを楽しむ、地球と楽しむ」。電気自動車やハイブリッド車といった次世代の環境対応車が数多く世界初公開されるなか、ダイハツはコンセプトカーと市販予定車を出展しました。

【画像】超カッコイイ! これがダイハツの斬新「“4人乗り”軽トラ4WD」です!(52枚)

 そのうちの1台であるバスケットは「オープン4シーターと広々デッキで、家庭菜園等のほのぼの生活を満喫できる『スローライフビークル』」として紹介されたモデルです。

 自然と触れ合うスローライフを楽しむユーザーを想定していました。

 エクステリアは淡いライトモスグリーン。丸型ヘッドライトに一直線のグリル、3本のダクトというシンプルなフロントフェイスで、ボディサイドにはドアからリアに向かって3本のビードが通ります。

 開発担当者は当時この3本のビードについて、丈夫さとリズムを表し、気軽に使える愛嬌を持たせる狙いがあったと説明しています。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1550mm、ホイールベースは2490mm。仕掛けの中心は屋根で、前席上部には脱着式ルーフ、後席上部にはキャンバストップを備えます。両方を取り外せば、4人乗りのオープンモデルへと姿を変えます。

 リアには、軽トラックのように下方へ開くテールゲートを備えます。

 後席を前席側へ格納するとリアの隔壁がなくなり、室内と完全につながる後部デッキが出現。長尺物や、土で汚れた農具などを積む使い方も想定されていました。汚れを気にせず荷物を放り込める気楽さこそが、このデッキの狙いです。

 開発担当者は、苦労した点としてルーフやシートのアレンジを挙げ、「クルマの骨格を変えるくらいの大きなアレンジになっています」と説明。さらに、後席格納時には「リアの隔壁が無くなって完全に室内とつながるピックアップになるからくりは、非常に苦労しました」と振り返っています。

 インテリアには、麻の素材感をモチーフとしたシートやインストルメントパネルを採用。小物を収められるスペースも設けるなど、日常での使い勝手に配慮していました。ボディ同色のパネルを室内にも見せた仕上げが、シンプルで道具感のある雰囲気をつくっています。

 パワートレインの詳細は公表されませんでしたが、駆動方式は4WDが想定されていました。

 結果として、バスケットが市販化されることはありませんでしたが、いっぽうで同じショーに出展された「タント エグゼ」は2009年12月に発売され、参考出品車「e:S(イース)」の考え方は、2011年発売の「ミラ イース」へとつながりました。

 また、同じ2009年のショーに出展された「Deca Deca(デカデカ)」は、2013年の東京モーターショーにも新たな姿で登場。そのコンセプトを受け継いだ軽乗用車「ウェイク」が、2014年に発売されました。

 一方でバスケットは大きな反響を集めながらも市販車へと発展することなく、コンセプトカーに留まりました。

※ ※ ※

 バスケットは、軽自動車サイズのボディに、4人乗車、オープンエア、荷物を積める後部デッキという複数の機能を組み合わせ、家庭菜園などのスローライフを提案したコンセプトカーでした。

 市販化には至りませんでしたが、発表から長い年月が経った現在も、「欲しい」「乗ってみたい」といった市販化を望む反響が寄せられています。