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 ◇第108回全国高校野球選手権第13日 準々決勝 横浜6―0花巻東(2026年8月18日 甲子園)

 勝利監督インタビュー。お立ち台に立った横浜・村田浩明監督は号泣していた。「ごめんなさい…ほんと、すみません…」

 17日に15年夏まで横浜を率いた名将・渡辺元智さんが逝去。「父のような存在」という恩師へ勝利を届け「凄いショックですけど、選手たちは一生懸命やってくれて。相当なプレッシャーがあったんですけど、監督さんが甲子園の空から応援してくれてるんだなと」とかみしめた。

 亡くなる前日の16日、霞ケ浦(茨城)との3回戦直前にかけた電話はつながらなかった。「いつも試合前は絶対に電話するんですけど、返ってこなかったので何かあったかなと思って」。最後に言葉を交わしたのは15日。2回戦で日南学園(宮崎)を破った翌朝だった。「“村田野球だったよ、良かったよ”と、“次の準備だよ”って言われて、それが最後でした」

 「選手にとっては変わらない一戦」と、試合前は努めて気丈に振る舞った。行きのバスでは、女性アイドルグループ「Juice=Juice」の「盛れ!ミ・アモーレ」を、渡辺さんの口調をモノマネして歌唱。「選手も落ち込んでいたので。監督さんはいつも明るくてひょうきんなので、絶対喜んでると思って」

 渡辺さんが指揮を執った98年以来の夏頂点まであと2勝。村田監督は「優勝を届けるようにやらないといけない」と引き締めた。(片山 和香)