炭酸水がダイエットに役立つって本当?(画像はイメージ)

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 夏に炭酸水を好んで飲む人は多いのではないでしょうか。ビールや砂糖入りの炭酸飲料の代わりに飲むケースは少なくありません。ところで、炭酸水について、SNS上では「炭酸水ダイエットは満腹感を得やすくダイエットに最適」「おなかが空いた時に冷たい炭酸水を一気に飲むと、空腹感が少し紛れます」という声が上がっています。

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 炭酸水は本当にダイエットに役立つのでしょうか。天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック(大阪市天王寺区)院長で総合内科専門医、消化器病専門医、内視鏡専門医の安江千尋さんが解説します。

ダイエットに関する医学的な効果は証明されていない

 結論から言うと、無糖の炭酸水そのものに、体脂肪を燃やしたり、基礎代謝を大きく上げたりする効果は証明されていません。そのため、「炭酸水を飲むだけで痩せる」と考えるのは適切ではありません。

 炭酸水を飲むと、胃が一時的に膨らみ、空腹感が弱くなったり、満腹感が高まったりする人はいます。実際に、短時間の満腹感に影響する可能性を示した研究もあります。

 ただし、研究結果は一定していません。炭酸水を飲んでも食欲があまり変わらない方もいます。また、一時的に満腹感が出たとしても、その後の食事量や1日の摂取カロリーが減り、長期的な体重減少につながるかどうかは証明されていません。

 そのため、「食事前に炭酸水を飲めば必ず食べ過ぎを防げる」というわけではありません。炭酸水を無理に大量に飲むと、げっぷや胃の張り、腹部膨満感などが出ることがあります。

 特に、高齢者や低体重の人、食欲が落ちている人は注意が必要です。炭酸水でおなかがいっぱいになり、本来必要な食事量まで減ってしまうと、たんぱく質やビタミン、ミネラルなどが不足し、低栄養につながる可能性があります。

 炭酸水がダイエットに役立つとすれば、最も現実的なのは、砂糖入りの炭酸飲料やジュース、アルコール飲料などを、無糖の炭酸水に置き換えることです。これにより、飲み物から摂る糖質やカロリーを減らすことができます。

 ただし、これは炭酸水に脂肪を燃やす効果があるからではありません。カロリーのある飲み物を、ほぼカロリーのない飲み物に置き換えることで、摂取エネルギーを減らせるという意味です。

 まとめると、無糖の炭酸水に直接的なダイエット効果は証明されていません。短時間の満腹感に影響する可能性はありますが、個人差が大きく、長期的な減量効果は分かっていません。甘い飲み物の代わりとして活用することはできますが、体重管理の基本は、食事の量と内容を整え、適度な運動を続けることです。