殿堂入り式典でダントーニがロケッツ時代のハーデンを語る「私を信頼してくれたことに感謝」

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◆■サンズでは計4人の殿堂入り選手を指導

 8月16日(現地時間15日)。ネイスミス・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以降、殿堂)は、マサチューセッツ州スプリングフィールドにあるシンフォニー・ホールで殿堂入り式典を開催した。


 2026年は、ジョーイ・クロフォード(レフェリー)、マーク・フュー(コーチ)、ドック・リバース(コーチ)、アマレ・スタッダマイヤー(選手)、1996年女子アメリカ代表チーム、エレーナ・デレ・ダン(選手)、シャミーク・ホールドスクロウ(選手)、キャンディス・パーカー(選手)、そしてマイク・ダントーニが功労者として殿堂入りを果たした。


 ダントーニはシューティングガードとしてNBAで4シーズンをプレーしたほか、デンバー・ナゲッツとフェニックス・サンズでフロントも経験。そしてヘッドコーチ(HC)としてNBAで計5チームの指揮を執ってきた。


 サンズではスティーブ・ナッシュ(2018年)、グラント・ヒル(2018年)、シャキール・オニール(2016年)、アマレ(2026年)と計4人の殿堂入り選手を指導し、2005年から2008年にかけて4年連続でプレーオフへ進出。


 2004-05シーズンには球団史上最多タイ(当時)の62勝20敗をマークし、ナッシュがMVP、ダントーニHCが最優秀コーチ賞に選ばれた。


 ヒューストン・ロケッツでは、ジェームズ・ハーデン(現無所属)を軸にした布陣で4シーズンすべてにおいて勝率6割以上を記録。2016-17シーズンに2度目の最優秀コーチ賞を受賞し、翌2017-18シーズンにはフランチャイズ史上ベストの65勝17敗をたたき出した。


 ダントーニHCの下、ハーデンは2016-17シーズンに平均11.2本でアシスト王、翌2017-18から2019-20まで3シーズン続けて平均30.0得点以上を荒稼ぎして3シーズン連続で得点王に立った。


ロケッツで共闘したダントーニHC(左)とハーデン(右)[写真]=Getty Images


 殿堂入り式典にはハーデンも出席していて、ダントーニはスピーチでこう述べていた。


「彼(ハーデン)の能力を最大限に引き出すために、私は自分の考え方を変える必要がありました。彼にポイントガードとしてオフェンスを仕切るよう伝えた時のことを覚えています。彼はきっと、心の中でボブ・マッカドゥー(元バッファロー・ブレーブスほか)のような気分で、『コーチ、とにかくそのボールを俺に寄こせよ』と思っていたはずです。


 彼は私が指導した中で最も高いスキルを持つ選手の1人であり、私を信頼してくれたことに感謝しています。ありがとう、ジェームズ」


 サンズではナッシュを中心とした布陣を率いて7秒以内で締めくくるオフェンスを展開し、“ペース&スペース”を重視した新たなスタイルを持ち込むなど、ダントーニHCはオフェンス戦術で際立ち、のちのNBAへ大きな影響を与えた。


 NBAチームの指揮官として、ダントーニHCはレギュラーシーズン約16シーズンで通算672勝527敗(勝率56.0パーセント)、プレーオフ通算54勝56敗(勝率49.1パーセント)を残した。優勝こそ届かなかったが、そのオフェンス面で与えたインパクトは、殿堂入りにふさわしいと言っていい。



【動画】ダントーニHCの下でMVPを受賞したハーデン!