14日のブルワーズ戦の試合前にキャッチボールを行う大谷翔平(C)共同通信社

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 大谷翔平(32=ドジャース)の投手としての調整のペースが上がってきた。

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 日本時間14日のブルワーズ戦の試合前には距離を40メートルくらいまで延ばしてキャッチボール。バッテリー間の距離でかなり強い球を投げると、ブルペンへ。マウンドでボールを握ったままシャドーピッチングを繰り返した後、最後の1球は捕手を立たせて力強い球を投げた。ここ6日間で4度目のスローイングプログラムを消化したことになる。

 ドジャースは目下13連戦のさなか。7試合目となるこの日から、リーグ最高勝率(.615)をマークして中地区首位を走るブルワーズと天王山ともいうべき4連戦だ。

 それでもこの日はベッツ(33)がベンチスタート、2戦目はフリーマン(36)が休養予定。主力野手を交代で休ませながら戦っているものの、大谷にはこの4連戦中に休みを与える可能性はないという。大谷が休養で試合を欠場したのは7月31日のマリナーズ戦が最後になる。その後は打者として休みなしで試合に出続けているにもかかわらずだ。

「いまは投手として登板していない。身体的には十分、管理できる状態にある」とはロバーツ監督だ。

 たとえ実戦で投げなくても、体には投手として復帰するための負荷が加わっている。まして大谷は投げる方に重心をおけば、その分、打撃にシワ寄せがいく。

 投手として初のサイ・ヤング賞を狙ってスタートした今季は6月4日まで防御率0点台をキープしたのに対し、5月中旬の打率は2割5分に満たず、本塁打も2ケタに届かなかった。投打ともメジャーでトップクラスのポテンシャルの持ち主とはいえ、投打同時に突き抜けた成績を残せるわけではない。大谷といえども気力、体力、集中力には限界があるということだ。

 まして大谷はただでさえ左膝と右上腕に不安を抱えている。「実戦で投げていないから」と打者としてフル回転させていれば反動はくる。打撃成績が多少、落ちるくらいならまだしも、いま以上の肉体的ダメージが生じれば、取り返しがつかないことになる。