北方領土エリカちゃんのX(@hoppou_erika)より

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ロシアのプーチン大統領が2026年8月13日に北方領土の択捉島を訪問したことを受けての、北方領土問題対策協会のイメージキャラクター「エリカちゃん」によるX投稿が波紋を広げている。

北方領土について知ってもらいたくて、うまれたんだピピッ!」

エリカちゃんは、北方領土問題の啓発にあたっている独立行政法人・北方領土問題対策協会(北対協)が手掛ける北方領土のイメージキャラクターだ。

海鳥「エトピリカ」をモチーフにしたキャラクターで、Xのプロフィール欄では「みんなに北方領土について知ってもらいたくて、うまれたんだピピッ!」としている。

エリカちゃんのボーイフレンドだという「エリオくん」のアカウントとともに、北方領土に関する情報やクイズ、北海道から見える北方領土の景色などを投稿している。

プーチン氏は13日、ロシアが実効支配する北方領土の択捉島を訪問し、島内の水産加工施設などを視察した。10年に当時のメドベージェフ大統領が国後島を訪問していたが、プーチン氏が北方領土を訪問するのは初めてのことだ。

訪問を通じ、北方領土をロシアが実効支配していることを誇示する狙いがあるとみられる。

「択捉島を含む北方四島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土です!」

エリカちゃんは14日午前11時過ぎ、「択捉島を含む北方四島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土です!」と投稿。「#北方領土 #択捉島は日本固有の領土 #北方四島は日本固有の領土」のハッシュタグを添えた。

プーチン氏の択捉島訪問について、日本で報じられてから約23時間後の発信だった。

普段の投稿では、語尾に「〜ッピ」「〜ピ」など、海鳥の鳴き声を彷彿とさせる表現を使ってきたエリカちゃんだが、今回の投稿では「〜です!」と硬い口調だった。

8月7日には「未だ不法占拠は続いているッピ 許せないピィ〜」

エリカちゃんとエリオくんはこれまで、強気の発信を続けてきた。

23年7月には、啓発施設「北方館」(北海道根室市)の近くにエゾシカが出没したことを知らせる投稿で、エリオくんが「北方館にエゾシカが週に1〜2回の頻度で遊びに来てるピピィ エゾシカさんたちも『北方領土返還!』と話していたぜ!」とポスト。

専門家からも困惑の声が上がったが、当時、北対協の担当者はJ-CASTによる取材に対し、「元島民の高齢化や返還要求運動の担い手の減少という状況の中、返還要求運動を盛り上げるには若年層の力が必要である。SNSを通じて情報発信することで、若年層にも興味を持ってもらえるように、新しい風を吹かせたいと考えている」と説明していた。

なお、8月7日のポストでは、「おはようッピ♪ 2日後の8月9日が何の日か知ってるッピ?」とクイズを出題。

「正解は... ソ 連 が 対 日 参 戦 し た 日 だ ッ ピ」とし、「当時有効だった日ソ中立条約を一方的に破棄し、北方領土に侵攻したんだッピ! 未だ不法占拠は続いているッピ 許せないピィ〜」としていた。

お盆休み?民間委託だから?

SNSでは、今回の「弱気」ともとれる発信に、「おいおい、いつもの勢いはどうしたよ?」「プーチン大統領の名前を出して抗議すべきでは」など、困惑の声が相次いだ。

一方で、今回の事案はお盆期間中に発生したことから、担当者が休暇に入り、発信が遅れたのではないかとの見方もある。

加えて、同協会が公式サイトで公開している「令和8年度SNSの効果的な情報発信業務」によると、エリカちゃんらのSNSを活用した情報発信業務は「株式会社ストラテジックマーケティング」に委託されている。こうした事情から、SNS担当者が独自の判断で発信することは難しいのではないかとおもんぱかる声もあった。

一方、これまでの強気の投稿を知るフォロワーからは、今回の発信に落胆や疑問を示す声が上がっている。