ロシアのプーチン大統領が13日、実効支配する北方領土の択捉島を初めて訪問し、水産加工施設などを視察しました。北方領土は自国の領土だと改めて誇示する狙いがあるとみられます。

ロシアメディアによりますと、プーチン大統領は13日、ロシアが実効支配する北方領土の択捉島を訪問しました。

国営テレビSNSに投稿した映像では、プーチン大統領が水産加工施設を視察し、生産品を試食する様子も確認できます。

北方領土をめぐっては、2010年に当時のメドベージェフ大統領が国後島を訪問していますが、プーチン大統領が北方領土を訪問するのは、今回が初めてです。

プーチン大統領は、その後択捉島の病院や学校を訪れて地元住民らと言葉を交わしたということです。

プーチン大統領はまた、サハリン州のリマレンコ知事と会談し、択捉島の状況について、意見交換しました。その際には、「ロシア人には勝者の遺伝子が組み込まれている」などと語ったということです。

プーチン大統領は12日には北方領土の帰属をめぐり、「第2次世界大戦の結果として国際文書に明記されている」と述べて、ロシアの領土だと改めて主張していました。

ロシア側は近年、北方領土の開発を急速に進めるなど、実効支配を強化しています。

プーチン大統領としては、今回の訪問により、北方領土は自国の領土だとアピールするとともに、領土問題で日本に譲歩しない姿勢を改めて示した形です。