防衛省

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 防衛省は、人工知能(AI)を搭載した長距離航行可能な無人潜水機(UUV)を自衛隊に導入する方向だ。

 目的に応じて装備品を入れ替え、ミサイルや魚雷の発射、警戒監視、海洋観測など多様な使い方ができるようにする。年内に改定する安全保障3文書に配備方針を盛り込み、2031年度までの導入を目指す。

 複数の同省関係者が明らかにした。UUVは有人の潜水艦に比べ、低コストで大量に生産できるのが特徴だ。海上自衛隊が導入済みのUUVは、機雷の探知や爆破処理などの目的に限られていた。

 新たに検討中のUUVは、自律航行を可能にするAIと大容量電池を組み合わせ、広い海域で長期間活動できるように設計する。直径約1・8メートルの円筒形状で、前部に水中音波探知機(ソナー)、後部にスクリューを備える。

 装備品を交換・拡張することで多様な機能を果たせる「モジュール型」にすることも新たな試みだ。防衛装備庁は19年度から三菱重工業と新型UUVの開発を進めており、この機体をベースに、機体に取り付ける装備品の研究開発が進められている。

 同庁によると、水温や海底地形などの海洋観測を行うモデルはすでに完成した。28年度までに、光学カメラを搭載して警戒監視を行うタイプの開発を終える予定で、今後、魚雷やミサイルの発射、機雷敷設などが可能なタイプの開発を検討する。将来的には同志国などへの輸出も想定する。

 UUVの活用は自衛隊の人員不足の対策にもつながる。潜水艦の乗組員は、長期間の任務や狭い艦内生活などによる精神的・肉体的な負担が大きく、なり手の確保が課題だ。防衛省は、有人の潜水艦と無人潜水機を組み合わせて運用し、省人化を進めつつ中国を念頭にした抑止力を強化したい考えだ。

 ◆UUV=Unmanned Underwater Vehicle