「もう信用できない」義実家から届いた“3歳息子の写真”に母親が激怒した理由…祖父母と親ですれ違う“子育ての当たり前”

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お盆休みには、子どもを連れて実家や義実家へ帰省する家庭も多い。普段は離れて暮らしている祖父母に子どもの面倒をみてもらえる一方、育児をめぐる考え方の違いから、思わぬトラブルになることもある。

【画像】母親が写真を見て激怒…フルーツを食べる子どもの様子

「もう信用できないよね」義実家で息子をめぐるトラブル

子どもに何を食べさせるか、いつ食べさせるか、お風呂上がりに何を飲ませるか、どんなおもちゃで遊ばせるか――。育児をめぐる情報は時代とともに変わり、いま子育てをしているパパ・ママにとっては、「これが当たり前」と思っているルールも多い。

しかし祖父母世代にとっては、自分たちが子育てをしていたころには聞かなかったものもある。「自分たちもこうやって育てたから大丈夫」と、昔の感覚のまま孫に接してしまうこともあるようだ。

そんな世代間のすれ違いをめぐる、ある母親の投稿がSNSで話題になった。

投稿者によると、夫と3歳の息子が二人で義実家を訪れていたとき、マスカットを切らず、丸ごとの状態で息子が食べている写真が送られてきたという。

投稿者は普段から、ブドウやプチトマトなど喉につまる危険性のある食べ物は切って与えるよう夫に伝えていた。そのため、義実家から送られてきた写真を見て強く怒った。

さらにショックだったのが、この出来事を実母に相談したとき、「楽しそうな顔で食べているからいいじゃん」「そんなことで怒るの?」と反応されたことだった。

実母からも理解されず、まるで自分が神経質すぎると言われているように感じたという。

この投稿には1.6万以上の「いいね」がつき、共感する声があがる一方、「気にしすぎではないか」といった声も寄せられ、意見が真っ二つに割れることになった。

「こういうことがあるともう信用できないよね……」
「なんで、ただ切るってひと手間加えるだけなのに『神経質』って言われるの?」
「神経質すぎやろ(笑)。リスクを無くす事に固執しすぎ」
「なら他の人に預けるべきではないですね」

しかし、この件に関しては、消費者庁や日本小児科学会、子どもの事故予防を目的とするNPO法人・Safe Kids Japanなどが、4つに切るよう啓発している。ミニトマトや大粒のブドウのようにつるつるした球形のものは、のどの奥にスルっとはまりこんで窒息の原因となるからだ。実際に子どもが亡くなる事故も起きている。

しかし、これは近年啓発が行なわれるようになった情報であり、祖父母世代が知らなくても無理はない。善意で孫の面倒を見てくれている相手だからこそ、強く言いづらいという難しさもある。

2歳の娘を育てる父親・森さんも、今年の正月に実家へ帰省した際、そんなすれ違いを経験した。

「やめてよ!」祖父が孫に食べさせようとしたモノとは

森さんは普段から、なるべく子どもに健康に育ってほしいと考えており、健康についての情報を育児に積極的に取り入れている。虫歯の原因菌のひとつであるミュータンス菌が、大人の唾液を通して子どもにうつる可能性を考え、娘とはスプーンなどの食器を共有しないようにしていた。

また、早いうちから甘い味に慣れさせたくないという考えもあり、家庭では甘いお菓子をほとんど与えていなかったという。

ところが実家へ帰った際、森さんの父親が、自分が食べていたアイスクリームを同じスプーンのまま娘に与えてしまった。

「甘いものを食べさせることと、食器の共有、こちらが禁止していることの両方を一度にやられたので、ものすごくびっくりしました。思わず少し強い口調で『それダメだよ、やめてよ!』と言いました」

すると、父親はひどく落ち込んでしまった。それを見た森さんも、なんとも言えない気持ちになったという。

「もちろん親には悪気なんて全然なく、孫が欲しがったから食べさせてあげたい、という愛情からくる行為なんですよね。でも、こっちは娘のためにずっと気をつけてきたので、腹が立つ気持ちもある。すごく微妙な空気になりました」

また、妻の両親から、娘の2歳の誕生日に、小さなパーツのある対象年齢3歳以上のおもちゃを贈られたこともあった。

「誤飲のリスクがあるので、対象年齢に達しなければ、そのおもちゃを与えるべきではないのですが、プレゼントとしてもらった手前、『まだ早いからいらない』とも言えないし、娘もおもちゃを見たら遊びたがります。なので少しだけ遊ばせて写真を撮って送って、そのあとは見えないところに隠しました」

一方、世代間のギャップは、祖父母が「今の育児を知らない」からだけ起こるわけではない。

むしろ、昔の育児法を知っているからこそ、「こうしたほうがいい」とアドバイスしてしまうケースもある。

30代の母親・サヤさんは、両親から普段ほとんど育児に口を出されないものの、なぜかひとつだけ、何度も勧められたものがあるという。

親世代の“成功体験”が問題にも

「子どもがお風呂から上がると、白湯をどうしても飲ませたがるんです。昔は風呂上がりに赤ちゃんへ白湯を飲ませるのが定番だったみたいですね。でも私たちは、普段の授乳やミルクで大丈夫だと聞いていたので、『今は飲ませなくても大丈夫みたいだよ』と説明しました」

それでも両親は、なかなか納得できなかったようだ。

「3回くらいは、『あのさ、本当に風呂上がりに白湯を飲ませなくていいの?』って確認されました。親世代が子育てしていたころは、よっぽど『お風呂上がりには白湯』と言われていたんでしょうね。それで育ててきたという“成功体験”も一応あるので、どれだけ否定をしても、腑に落ちないみたいなんです」

SNSでも、「親世代って風呂上がりに白湯を飲ませたがる」「赤ちゃんがお風呂から上がると必ず白湯のことを聞かれる」といった声はたびたび見られる。

そして、昔と今の育児法とは関係なく、「かわいい孫だからこそ」起きてしまうすれ違いもある。

4歳の娘を持つ母親・タカコさんは、実家へ帰るたびに繰り広げられる“食べさせたい祖父母”とのやり取りに困っているという。

「うちの娘は、しょっちゅう『おなかすいた』と言う子なんです。もちろん、食事はきちんと食べさせています。むしろ大人一人前くらいのランチを食べたあとでも、30分後には『おなかすいた』と言うくらいです(笑)」

そんな娘を祖父母の家に預けると、「おなかすいた」のひと言に、祖父母がすぐ反応してしまう。

「おにぎりとか味噌汁とか、とにかく何か食べさせてくれるんです。祖父母からすると、『お菓子じゃないからいいでしょう』『こんなに欲しがっているのに我慢させるのはかわいそう』という感覚みたいです」

タカコさんとしては、食べる量だけではなく、食事と間食の時間も大切にしたい。とはいえ、祖父母の気持ちもわからないわけではないから困ってしまうようだ。

理由はそれぞれ違っても、どれも根っこにあるのは、子どもや孫を思う気持ちだ。

だからこそ、相手の気持ちを否定せずに、自分たちの考えをどこまで伝えるのか。その距離感は、なかなか難しい。

取材・文/集英社オンライン編集部