「売国奴になれ」“先祖が親日派”騒動の韓国女優に痛烈批判 医師一家への妬みとの声も
「親日派の先祖自慢を目にすることになるとは…」
女優ハヨンの騒動が尾を引いている。
作家のソ・ジェウォンは8月10日、自身のSNSに「光復節(8月15日)を前に、苦々しい記事を目にした」と投稿。「今や親日行為をした先祖さえも誇れる存在となる時代になった。これは、私たちの歴史が親日派(日本統治時代の対日協力者)を処罰できなかったせいなのでしょう」と綴っている。
さらに「生きていて、親日派の先祖自慢まで目にすることになるとは」としたうえで、「もし歴史が親日行為を処罰していたなら、子孫があのような話を堂々とできただろうか」と強い言葉で批判した。
続いて「もし私たちが国を奪われることになったら、お前は必ず売国奴になれ。国を取り戻そうとする人々に銃や刀を突きつけ、迫害して財を築け。独立運動などするな。何があっても国のために戦うな」と記したうえで、「親日行為をした子孫が恥じ、独立運動家の子孫が胸を張れる現在を作ってこそ、私たちは歴史の前で、偉大な独立運動家とその子孫たちの前で、堂々と胸を張れるのだ」と主張した。
皮肉を交えた批判は、ハヨンを直接意識したものへと続いた。

「父親は、親日派の子孫が自慢げに語る姿を見ながら生きられるほど豪快な人間ではない」としたソ氏。「私たちは必ず、売国行為を処罰した歴史を先例として残し、売国を誇る子孫たちに恥と羞恥を教えよう」と呼びかけた。
今回の騒動は、ハヨンが8月7日に出演したバラエティ番組『屋根裏部屋の問題児たち』での発言に端を発する。
ハヨンは自身の家系が代々続く医師一家であることを紹介。「曾祖父が漢陽(ハニャン)で初めて西洋式の医院を開業し、高宗皇帝を診察した」と語り、祖父、両親、姉も医師で、4代にわたって医師の道を歩んできた一家であることを明かした。
しかし番組放送後、ハヨンの曾祖父が医師のアン・サンホ氏であることが広まった。これとともに、アン・サンホ氏の過去の行動をめぐる記録も相次いで取り沙汰された。
アン・サンホ氏は、韓国で親日派の人物を収録した『親日人名辞典』には掲載されていない。一方で、親日的な性格を持つ団体と評価されている「大正親睦会」の評議員名簿に名前があることが確認されたという。
また、日本統治時代の朝鮮総督府の機関紙『毎日新報』で行われたインタビューも再注目された。
そこでは、日本人女性と結婚したアン・サンホ氏が、日本式の服装や食生活を取り入れ、子どもたちも家庭内では日本語だけを使っているという趣旨の発言をしていたとされる。
さらに、国史編纂委員会の「韓国史データベース」には、1909年に独立運動家の李在明(イ・ジェミョン)から襲撃された李完用(イ・ワニョン)の治療に、アン・サンホ氏が医療スタッフの一人として参加したとの記録も残っている。
一連の騒動を受け、ハヨン側は曾祖父がアン・サンホ氏であることは認めたものの、親日行為をめぐる疑惑については「事実無根」と説明。しかし、そのわずか1日後に撤回した。
この騒動により、14日に予定されていたNetflixドラマ『恋は飴模様』のインタビューも中止となっている。また、『屋根部屋の問題児たち』のハヨン出演回は、見逃し配信サービスでの配信が中断となった。
なお、歴史学者のシム・ヨンファン氏はSNSで、アン・サンホ氏を親日派と断定するのは危険だとの見解を示している。親日派と規定すること自体が性急であり、「医師一家であることを自慢したことへの“けしからん罪”が働いた」との趣旨の意見を示している。

