将棋の早指し団体戦「JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026」の特別番組『準決勝直前!渡辺九段のガチ優勝予想&予選丸わかりSP』が8月8日に放送された。番組では、予選の「ベスト対局」を選出。解説の渡辺明九段(42)が真っ先に挙げたのが、Bリーグ1位決定戦で実現した将棋界の未来を担う2人による“ゴールデンカード”だった。

【映像】「何が起きた?」藤井六冠と藤本七段の終盤戦(実際の映像)

 本戦進出をかけた大勝負。東武鉄道 北関東ブリッツァーズの2勝、中国・四国ナヴィセトスの4勝で迎えた第7局は北関東の藤井聡太竜王・名人(王位、棋聖、棋王、王将、24)と、中国・四国の藤本渚七段(21)による注目カードが実現した。対局前の先手番入札では、藤本七段が「2分1秒」という衝撃的な時間を提示して先手番を獲得。この一戦は中盤まで互角のまま進行し、お互いに持ち時間が10秒を切る壮絶な最終盤へと突入した。

 1手指すごとに5秒しか追加されない極限状態での指し手に、渡辺九段も「何が起きてるのかよく分かんなかったんです。お互い10秒未満でパパパパパンって行くから」「後で見返さないと分かんなかったです」とあ然。人間離れした猛スピードで繰り広げられる応酬に、トッププロの目ですらも追いつかないほどの次元の違いを見せつけた。

 最終的に藤本七段が見事に抜け出して勝利を収めると、北関東監督の羽生善治九段(55)らが見守る控室も頭を抱えて大絶叫。プロ棋士たちが思わず立ち上がり、声を出して興奮するほどの熱戦劇となった。渡辺九段も「かなり大きな1局だし、藤本七段にとっても自信になっただろうし。やっぱりレベル高いなっていうところで、見ててすごい印象に残りましたね」と激賞した。

 視聴者にとっても瞬き厳禁の神局となり、振り返り映像でも興奮の熱は冷めやらない。「かっけえなぎさま」「渚の心意気良かったわ」「渚は見かけによらず強気系」「2分入札で勝ったのはすごいよな」「渚くんすごい」と、今期の名シーンとして刻まれた名勝負を称えるコメントがコメント欄を埋め尽くしていた。

◆JEMTCスペシャルABEMA地域トーナメント2026 超早指しの『ABEMAトーナメント』と『地域対抗戦』が融合した新シリーズ。全国を6つの地域ブロックに分け、全8チームによって競う団体戦。各チームは監督1名とドラフト会議で指名された棋士4名の計5名で構成される。予選は4チームずつ2リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出。試合は5本先取の9本勝負で、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。今大会より「先手番入札制度」を採用。対局開始前に持ち時間を「競り」にかけ、提示した時間がそのまま対局時の持ち時間からマイナスされる。
ABEMA将棋チャンネルより)