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 先月14日に原発不明がんのため死去した美術評論家、雑誌編集者の山田五郎さん(享年67)が、レギュラー出演していたテレビ東京系「出没!アド街ック天国」(土曜後9・00)の最後の出演回が8日、放送された。

 この日は東京・江東区にある富岡八幡宮の門前町、門前仲町を特集。山田さんは濃紺のスーツに、ピンク色のシャツ、赤の水玉ネクタイという、見慣れた“普段着”姿で出演した。“バカ野郎”が日常会話の一部であることも紹介され、「ずいぶん気の利いたことを言うじゃねえか、バカ野郎みたいな」と、例文を挙げていた。居酒屋グルメには、「ハモのじゅんさいじゃねえか。うわあ〜、これおいしそう」と、心の叫びを上げていた。

 山田さんは1998年から、同番組に出演。東京を中心とした全国さまざまな街の魅力や歴史の移り変わりなどを、深く幅広い知識で解説し続けた。

 番組Xによると、「編集・執筆の仕事が忙しかった時もたくさんあったと思います。しかし28年間・計1400回以上、ご本人の都合でアド街を休まれる事は、一度もありませんでした」といい、四半世紀以上の長きにわたる出演に感謝した。訃報が公表された直後、7月25日放送回では、テロップで「山田五郎さんが7月14日に逝去されました。28年にわたる番組への多大なる貢献に深く感謝し安らかな眠りをお祈り申し上げます。アド街出演者・スタッフ一同」と記された。

 山田さんは24年、ステージ4Bの原発不明がんを公表。その後も闘病生活を続けながら、精力的に番組出演や執筆活動を行っていた。番組Xによると、最後の収録は亡くなる6日前。「身体はかなり辛かったはずですが、五郎さんはいつも通りユーモアと叡智を交えながら たくさん話してくださいました」と、様子を伝えていた。

 この日の1位は、恒例の水かけ祭り。みこしや担ぎ手に容赦なく水をかけまくる、豪快な祭りだった。山田さんは番組の最後に、「実際に残さなきゃいけない街。こういう街が東京になくなったら、東京じゃなくなっちゃいますよ。バカ野郎で話を始めて怒られない街」と、らしい言葉で番組を締めた。

 エンディングでは、番組から山田さんへメッセージが。「天国の五郎さんへ 28年間、本当にありがとうございました。五郎さんが愛してくれたアド街を、みんなで守っていきますね」と誓っていた。