上海で外国人が大行列 中国発バッグ「ソングモント」人気の秘密

【新華社上海8月7日】中国上海市の淮海中路では多くの外国人観光客が行列を作っている。彼らは「新中国スタイル」を求めてこの街を訪れている。
中国発バッグブランド「山下有松(ソングモント)」の店舗も各国からの客でにぎわっていた。店内には休憩エリアが設けられ、専門のスタッフが英語など複数の言語で接客に当たる。

タイからの観光客は「インスタグラムで新商品を見てわざわざ買いに来た」と話した。デザインに中国らしさがあり、実用性とファッション性も高く、タイの若者の間で「手が届くぜいたく品」として人気という。スマートフォンで為替を確認し、中国の方がバンコクのポップアップストアより2〜3割安いと語った。
同ブランドは海外で開設したウェブサイトやソーシャルメディアを通じて多くの顧客を獲得しており、フォロワー数はインスタグラムの公式アカウントだけで60万人近くに達している。上海の店舗では連休の時期に東南アジアや日本、韓国、欧米諸国からの来店客が全体の半数に上ることもあり、海外の祝祭日が集中する時期は割合がさらに高まるという。

ソングモントは、中国の工芸や文化を製品デザインに取り込むことに力を注いできた。山西省五台山の名刹、南禅寺の反り上がった軒、甘粛省河西回廊を行くキャラバン隊とラクダの荷袋などの要素や、伝統たこ作りの張力構造などをデザイナーが巧みにバッグに落とし込んでいる。次々と生み出されるヒット商品の一つ一つに中国の美を巡る物語がある。
ブランド創業者の付粔(ふ・すう)さんは「中国のブランドは内に目を向け、この土地からインスピレーションや技巧を掘り起こすべきだ」と指摘。「われわれは意義のあることをしている。製品を通じてより多くの人とつながることができ、ブランドを通じて自国の文化と美意識を伝えることもできる」と語った。(記者/周蕊)

