日米による協調介入について、記者の質問に答える片山財務相(3日午前8時36分、財務省で)=飯島啓太撮影

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[日米通貨新時代]<上>

 「今回の協調介入は、いわば日米通貨同盟の完成形だ」。

 3日午前9時すぎ、東京・霞が関の財務省2階。財務官の三村淳は、大勢の報道陣を前に、28年ぶりとなる円買いの協調介入の意義を強調した。

 この日に至る日米間の調整は約9か月前に始まった。財務相就任から間もない昨年10月27日、片山さつきは米財務長官のスコット・ベッセントと初めて対面で会談。ベッセントから、日本が保有する米国債を売らずにドルを調達できる手法の活用の提案を受けた。日本政府関係者は「将来的な協調介入を視野に入れたもの」と受け止めた。

 その後、じりじりと円安が進むなか、市場との神経戦が続く。米国は1月に介入の前段階となる「レートチェック」を実施。日本は4月、1年9か月ぶりの円買い・ドル売り介入に踏み切った。だが、円安の流れは変わらず、介入効果は約1か月で消滅した。

 より効果が見込める協調介入に向けた協議が本格化したのは5月12日だった。米大統領のドナルド・トランプの訪中に同行するベッセントが単独で訪日。片山や首相の高市早苗と会談し、「過度な為替の変動は望ましくない」と市場をけん制した。

 財務省幹部はこの時、取材に対し、協調介入に向けた詰めの調整が始まったことを示唆していた。「日米の連携は深まっている。今回の会談の意味はいずれ出てくる」

(敬称略)