7月30日、中国−ASEAN教育交流ウイークの国際フォーラム「デジタル・人工知能(AI)で拓く生涯学習−終身教育エコシステムの構築」の会場。(貴陽=新華社配信)

 【新華社貴陽8月2日】2026年中国−東南アジア諸国連合(ASEAN)教育交流ウイークの国際フォーラム「デジタルインテリジェンスで拓く生涯学習−人類共通の新たな終身学習エコシステム構築」が7月30日、貴州省で開かれた。世界的な高齢化を背景とした生涯学習をテーマに、各国の政府代表や専門家、学者らが自国の取り組みと課題を共有した。

 在中国ラオス大使館のスティダ・フーンセーンパー教育・文化参事官は、ラオスの基礎教育は基盤が弱く、一部の国民は学ぶ機会が途切れ途切れになっていると指摘。継続教育や生涯学習は教育の不備を補い、技術を身につける第2の機会になるとし、職業教育や成人教育、教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)で中国が得た経験を学び、柔軟で多様な継続教育体系を構築していきたいと述べた。

7月30日、フィーラムで発言するタイ教育省職業教育委員会のラクササック・ヤンサマン政策・計画アナリスト。(貴陽=新華社配信)

 カンボジア教育・青年・スポーツ省高等教育管理局のソン・ソクサン副局長は、教育の質を向上させるには教え方の改革と高等教育機関の革新を同時に進める必要があるとし、デジタル教育で国民全体の素養を高め、生涯学習体系を確立していく考えを示した。

 タイ教育省職業教育委員会のラクササック・ヤンサマン政策・計画アナリストは、人口高齢化と技術革新が重なる中、生涯学習は単なる教育問題でなく、経済や社会の問題でもあると指摘。DXは生涯学習の核心的推進力だとし、タイはデジタルインフラの整備や国民のデジタルインテリジェンス素養の育成、データに基づく教育ガバナンスの改善などを通じ、あらゆる世代に生涯教育を浸透させていくと述べた。

7月30日、中国−ASEAN教育交流ウイークのフォーラムで行われた「中国−ASEAN生涯教育協力連盟」の発足式。(貴陽=新華社配信)

 中国国家開放大学の范賢睿(はん・けんえい)副校長は、同学が進める高齢者教育DXは全国に6万8千カ所の拠点を設け、高齢者教育の公共サービスプラットフォームを通じて累計1億8500万人以上に個別の学習支援サービスを提供していると紹介。今後は人工知能(AI)などの先端技術によって大規模な個別化生涯学習を実現し、学習型社会の建設を後押しし、デジタルによるグローバル生涯教育共同体の構築を推進していくと語った。

 フォーラムでは「中国−ASEAN生涯教育協力コンセンサス」が採択され、「中国−ASEAN生涯教育協力連盟」が設立された。(記者/呉思)