大谷翔平がついに「投手として完成」…「進化した投球術」とリーダーとしての覚醒を専門家が徹底解説

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大谷翔平の二刀流はさらなる進化を遂げている!

3年ぶりに二刀流のフル回転を果たした今季の前半戦。投手としては85.2イニングを投げ、防御率は1.79、8勝2敗と圧倒的な成績。打者としても、ホームランこそ22本とスローペースだが、昨年を上回る打率.287 を記録し、OPSはリーグ3位の.930 。歴代最高のシーズンを過ごした。

メジャーリーグ解説者の友成那智氏が「投手・大谷が完成した瞬間」と称賛するのは、先発登板した5月14日のジャイアンツ戦だ。

「今季の大谷は、160km/h超えの直球で力任せにねじ伏せるスタイルから脱却し、スイーパー、シンカー、スプリット、カーブなど多彩な変化球を駆使して打たせて取る投球を続けています。7回8奪三振、無失点と圧巻でした」

藪氏も、投球術の進化に舌を巻く。

「シーズンを通した長期的な視点でピッチングを組み立てるクレバーさが印象的です。たとえば、4月は約66%だったストレートとスイーパーの割合を、5月は85%弱までアップさせ、現在は75%程度に戻している。

MLBはデータ至上主義で、投球内容に偏(かたよ)りが生じればたちまち対応されてしまいますが、月単位、試合単位で投球内容を変えることで、的を絞らせていません。

スイーパーが痛打されるシーンが増えれば、たとえばカーブの割合を増やすなど対応ができる。ワールドシリーズまでを見通したピッチングスタイルですよ」

投打でドジャースを牽引している大谷だが、チームリーダーとしての気迫を見せつけたこともあった。

「6月25日のツインズ戦で、配球やABSチャレンジに関する意思疎通が取れず、さらには大事な場面でパスボールをした若手捕手、ダルトン・ラッシング(25)をマウンド上で説教した場面。 

ラッシングは相手選手の体型を揶揄(やゆ)するなど暴言も目立つ選手で、試合中に感情をコントロールすることが苦手。そんな相棒にあえて強い言葉をかけることで、奮起を促したのです。

あれは単に怒りをぶつけたのではなく、常勝軍団のリーダーとして『バッテリー陣を引っ張って勝つ』という意思表示でしょう。実際、7月4日のパドレス戦に登板した際は、配球に関して大きなジェスチャーを交えてコミュニケーションを図っており、そこに遺恨はありませんでした。今季は、例年以上にベンチから仲間を鼓舞するシーンも増えています」(友成氏)

大谷は、後半戦もドジャースの精神的支柱として、活躍を続けるだろう。

『FRIDAY』2026年8月7・14日合併号より