初ラウンドのスコアは…(写真)清流舎

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 ゴルフと出会って人生が変わった、という感覚は確かにあります。

【ゴルフ面白い】なべおさみさん(1)上手になろうと思ったことがない その唯一の理由がジャンボ尾崎でした

「芸能界で売れること」だけを考えていた時期を脱して、どうにか自分の働いたお金で飲み食いできるようになった2001年か02年、仕事終わりに麻雀をやったり、銀座や六本木のクラブに後輩を連れて行ったりができるようになった33〜34歳の頃のことです。

 売れない時期から切磋琢磨していたネプチューンのメンバーがゴルフを始めたんです。同じ番組をやっていたこともあって名倉潤や堀内健が、事あるごとに「ゴルフ面白いからやろうよ」と誘ってくれていました。

 私も「ゴルフはいずれやるだろうな」とは思っていたんです。小さい頃から野球をやってきて、外でするスポーツの開放感や楽しみは知っていましたが、「まだその時期じゃないな」と思って、断っていたんです。

 でも、(フジテレビ系のバラエティー番組)「ボキャブラ天国」で売れた人たちが車を買って、大きな広いマンションに住んで、仕事前にカメリアヒルズCC(千葉県袖ケ浦市)とかでゴルフをやってから仕事場に入ってくるようになった。お台場にあるフジテレビでの仕事なら、アクアラインを渡って戻ってきたら、楽じゃないですか。今みたいに渋滞しなかったですからね。番組で一緒になるたびに「やろうよ」「いずれやるよ」の繰り返しでしたが、そんなある日、名倉潤が番組終わりに「今からゴルフショップに買いに行こう」と無理やり連れて行かれ、クラブをワンセット買ったのです。

 その情報を聞いたマネジャーが、すぐに「フジサンケイクラシック」のプロアマに入れてくれたんですよ。「ゴルフをやったことないのに、いきなりというわけにはいかないから」と慌てて練習して、初めてゴルフに行ったのが、雲一つない天気の東京よみうりカントリークラブでした。

 メンバーは堀内健、名倉潤と、いつも一緒に仕事をしている制作会社のスタッフさん。今なら分かりますが、当時は東京よみうりカントリーの歴史とか品格なんていうのは分からない。

 でも、楽しかったですね〜。ゴルフは全部自己責任。人に責任をなすりつけるとか、そういうことにはならない。全部自分が原因で結果を招いている。そういう方が、私には合っているなと思いました。

 で、当時30代前半の私と回った65過ぎのおじさんが、70台で回ったんです。初めての私のスコアは127だったか128だったか。

 当たった時はこっちの方が飛ぶけど、おじさんは飛ばないけど曲がらない。ちゃんとコースの中を歩いている。「何なんだ、このゴルフというスポーツは!」と私はすごく感動したんです。「これは続けよう!」っていう気持ちになった初めてのゴルフでした。もう本当に心から、心の底から、かみさんと出会った時のような感動。(プレーしている)4時間とか5時間が楽しかったですね。

 野球をやっていた子供の時期があり、大人になったら一緒に夢をかなえたネプチューンとかの芸人仲間と毎週のようにゴルフができる。ちょっと遠慮がちな貧乏生活していた人間が「いいの? こんなに幸せで」と思いました。

 =この項つづく

(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長・小川朗)