ネギの生育状況を確認する生産者と全農青果センターの担当者(宮城県加美町で)

写真拡大

 【宮城・加美よつば】JA加美よつばねぎ部会に新設された「芳潤(ほうじゅん)部門」の活動が本格的に始まった。化学合成農薬や化学肥料の使用を慣行栽培の半分に減らす目標を掲げ、有機質肥料を積極的に取り入れる。味や品質に関心の高い消費者などに訴求し、これまで以上においしく安全・安心なネギの生産を目指す。

 芳潤部門は、「より高品質なネギの栽培に取り組もう」と、部会員有志が提言。4月に「こだわり部門」の仮称で立ち上げた。デパートで試食会を開くなどして、消費者がネギの魅力を体感できる機会を設け、ブランドの定着を目指す。

 栽培基準には、新部門の発起人である星進太郎さんが、独自ブランド「満天ねぎ」の栽培で実践してきたノウハウを反映。賛同した生産者2人とともに、先陣を切って新たな栽培基準で生産を行う。

 部門の代表を務める西村竜成さんは「ネギの有機栽培は難しいと言われている。今年は利益よりも栽培の実績を積み、今後の規模拡大につなげたい。味の違いは分かりにくいが、おいしさで差別化を図りたい」と語る。

 今月10日には、生活クラブ生協とJA全農青果センター(埼玉県戸田市)の担当者を圃場(ほじょう)に案内。生産する品種の特徴や防除の手法などを説明し、消費者ニーズや市場の声を聞いた。

 同生協生活クラブ事業グループ課長の鈴木佳志さんは「生活クラブの会員は、味や品質を大切にしている消費者が多い。そこに訴求できるよう取り組みたい」と話した。

 同部会は本年度、約34ヘクタールでネギを作付け。うち芳潤部門は約120アールで栽培している。

 ※地方版掲載記事を電子版限定で全国公開しました。