半年間の契約延長が決まった日本代表の森保一監督が24日、東京都内のホテルで記者会見を行い、森保ジャパンの集大成となる来年1〜2月のアジア杯での選手選考について「その時のベスト」という意向を述べた。

 日本サッカー協会(JFA)は23日、2018年7月から率いていた森保監督が北中米W杯後も続投し、来年1〜2月のアジア杯まで指揮することを決議。来年3月以降はロサンゼルス五輪を目指すU-21日本代表の大岩剛監督が就任することが決まった。

 アジア杯は森保監督が指揮する最後の大会であり、次のW杯までにA代表が参加できる最後の公式大会。JFA宮本恒靖会長は森保監督の続投理由を「アジアで勝つための強さを活かし、アジア杯で優勝してもらいたい」と述べたが、後を継ぐ大岩ジャパンにとっては9月〜11月の親善試合6試合とアジア杯最大7試合という強化の場を失うデメリットもある。

 それでも宮本会長は「森保さんの2回目の契約期間であるカタールW杯以降のタイムラインでは同じ期間になる」と強調。カタールW杯から北中米W杯までは3年半のインターバルしかなかった中、大岩監督にもアジア杯後の3年半でW杯に臨むチームづくりを求めた。また森保監督も「私がマックス13試合に関しては新監督から13試合を奪うということになるかもしれないとは考えた」としながらも、宮本会長らの「失うことにはならない」という声を受け、自身の役目に気持ちの整理をつけたという。

 森保監督は会見で「いま我々がやっていることが少しでも未来につながるように、結果にこだわりながらも未来にバトンタッチしていけるということも含めて考えて今までやってきたので、その考え方を忘れなければ自然と次につながっていくものも考えられるということで私自身も納得して、自分の中でも整理をつけて、アジア杯までということで引き受けさせていただいた」と話した。

 アジア杯では優勝がミッション。森保監督は急速な世代交代は行わない構えだ。記者会見で選手選考について問われた指揮官は「一つ言えるのはその時のベストかなと思っている」と述べた。

「W杯の舞台を見ていただいても、その時のベストの中にベテランもいれば中堅もいる、そしてこれから先、W杯を経験することでさらに飛躍が期待できる選手も入ってチームが構成されていたと思う。過去と今と未来を繋ぎ合わせて今のベストになる」

 北中米W杯の陣容をそう振り返った森保監督は「勝負にこだわることが日本のサッカーの発展につながるというのは難しいけど、その判断で選手選考してチームを編成していきたい」と意向を表明。「結果は大事だし、結果に繋がらないと次はないと思って毎回やってきた。それと同時に次へのチャレンジも含めてやってきた。これからも同じ思いで、一回一回の活動でまずは応援してくださっている方々に勝利をお届けするという気持ちで挑みたい」と意気込みを述べた。

 さらに大岩監督の意向が選考に入るかという質問にも「コミュニケーションは取りたいと思うが、最終的には私の判断で決めたい」と森保監督。「私の判断というとぶつ切りに思われるかもしれないが、これまでも大岩監督が率いる年代の選手をA代表に参加させて、そこから大岩監督のチームに戻すということもやってきた。コミュニケーションはしっかり取りながらも、最終的には私の判断で私の任期中はチームマネジメントをしていきたい」と監督としての役目に徹する姿勢を強調した。

(取材・文 竹内達也)