イエメン沖のバベルマンデブ海峡近くに浮かぶ船舶=4月(ロイター=共同)

 【ワシントン、イスタンブール共同】ロイター通信によると、サウジアラビアの船舶に対する海上封鎖を宣言したイエメンの親イラン武装組織フーシ派は23日、サウジの石油タンカー2隻を標的に軍事作戦を実施したと発表した。国営サウジ通信は、紅海で1隻が攻撃を受け、船首で火災が起きたが、乗組員は全員無事だと報じた。

 紅海とアデン湾をつなぐバベルマンデブ海峡はサウジにとってホルムズ海峡に代わる原油輸送ルート。エネルギー輸送路を巡る攻防が激化しており、ホルムズ海峡に続いて紅海周辺の緊張が高まれば、世界経済への影響がさらに広がりそうだ。

 トランプ米大統領は22日、ホルムズ海峡でイランが船舶を攻撃するたびに、米国が「橋か発電所を爆撃し破壊する」と交流サイト(SNS)で警告した。首都テヘランや周辺も対象だとし、圧力を強めた。米中央軍は12日連続となる対イラン攻撃をしたと発表した。

 イラン国営テレビによると、軍事当局はイランの橋や発電所が攻撃された場合、中東諸国の石油、ガス、電力関連のインフラを標的に報復すると主張した。

トランプ米大統領=22日、デラウェア州ドーバー空軍基地(AP=共同)