16日、参議院外交防衛委員会において、社民党の福島みずほ党首が茂木敏充外務大臣らに質問を行い、非核三原則の「将来にわたる堅持」をめぐって両者の間で激しいやり取りが交わされた。福島氏が同じ趣旨の質問を7回にわたって繰り返し、茂木大臣が同様の答弁を維持し続ける一幕があった。

【映像】「同じ質問7連発」の瞬間(実際の様子)

 まず福島氏は、「高市内閣は非核三原則を国是として堅持していますか?」と質問。外務省の門脇仁一参事官が「我が国は非核三原則を国是として堅持しております」と答弁した。

 福島氏は「国是として堅持しているという答弁でした。ありがとうございます」とした上で、「国是ってどういうことでしょうか?」と尋ねた。これに対し門脇参事官は「国是というものに法律上の定義があると承知しておりませんし、政府が法律によって認定をするという類いではないと考えております。国是の定義についてここでお答えするのは差し控えます」と回答した。

 福島氏は、これまで「政策上の方針として堅持している」とされていたものが、この日は「国是として堅持している」と答弁された点を指摘し、「大臣ももちろん同じ見解ですよね?」と確認。茂木外務大臣は「そういうご理解いただいて結構ですけど、これまでも国是として堅持している、こういった用語は使っていると思います」と述べた。

 これを受けて福島氏は、「高市内閣は将来にわたって非核三原則を堅持しますか?」と1回目の質問を投げかけた。茂木大臣は「堅持していると申し上げました。それ以上でもそれ以下でもありません」と答えた。

 福島氏はすかさず、「ですから、私は、将来にわたって堅持するかとお聞きしているわけです」と2回目の問いかけを行った。茂木大臣は「堅持していると申し上げました。それ以上でもそれ以下でもございませんと申し上げました」と答弁を繰り返した。

 それでも引き下がらない福島氏は、広島・長崎の平和記念式典を控え、多くの被害者が非核三原則の堅持継続を望んでいることを強調した上で、「将来にわたって堅持するということでよろしいですか? つまり現在堅持している。将来に向かって堅持しますか、という質問です」と3回目の問いを重ねた。茂木大臣は「ご質問はわかっております。その上で堅持しております。それ以上でもそれ以下でもありませんと申し上げております」と答えた。

 福島氏は「質問に答えてないですよね。今、堅持していることはわかりました。しかし、将来どうかっていう質問に対しては答えられないっていうことなんでしょうか?」と4回目の質問を行った。

 茂木大臣は「答えられる質問と答えられない質問というのは当然あるわけであります」と述べ、「すべての質問に対して福島委員の意図通りにお答えしなければいけないということではなくて、私としては、答えられる範囲できちんと答弁をさせていただいてる」とし、「あらゆる質問に対してイエスかノーで答えろと言われても答えられない部分はあるというのはご理解ください」と説明した。

 福島氏は「答えてくださいよ」と反発し、「非核三原則を将来にわたって堅持するって、別に私の言う通り言ってくれって言うんじゃなくて、日本の政策としてそうあるべきだと思ってるんです。国是ですよ」と訴えた。その上で、「日本は唯一の戦争被爆国で、将来にわたっても堅持すべきですよ。どうですか?」と5回目の質問に及んだ。茂木大臣は「福島委員のお考えはよく理解いたしております。その上で、堅持をしております。それ以上でもそれ以下でもございませんと何度も申し上げてる通りです」と述べた。

 さらに福島氏が「将来にわたっては堅持しない可能性があるんですか?」と6回目の問いを投げかけると、茂木大臣は「そうは申し上げておりません」と答弁。

 福島氏はすかさず「だったら堅持するんですよね?」と7回目の質問を畳みかけたが、茂木大臣は「堅持しております。それ以上でもそれ以下でもございません」と、同様の回答を繰り返した。

 福島氏は「いや、将来にわたっても堅持すべきです。その答弁が今日いただけないのは残念ですが、高市政権のもとでも国是であるっていうことなので」と述べ、非核三原則が揺らぐことがないよう、将来にわたる堅持を強く要望した上で次の質問へと移った。

(ABEMA NEWS)