殺害後に日本旅行も…連続殺人犯の20歳女、遺族の損害賠償に減額求める「大金支払うカネも経済能力もない」【韓国】
ソウル一帯のホテルなどで複数の男性に薬物を混ぜた飲料を飲ませ、2人を殺害した容疑で裁判を受けている20歳女キム・ソヨンが、被害者遺族側が提起した損害賠償請求訴訟に対し「賠償額が大きすぎる」として減額を求めたことがわかった。
7月15日、被害者遺族側の法律代理人ナム・オンホ弁護士が入手した資料によると、キム・ソヨンは今年5月22日に裁判所へ提出した直筆の答弁書に「12%に(遅延)利息までつくとなると到底払えない金額で、負担が大きすぎる」と記していた。
被害者遺族側はキム・ソヨンとキム・ソヨン側の家族を相手取り、3100万ウォン(日本円=約336万円)規模の損害賠償請求訴訟を進めているとされる。
キム・ソヨンは答弁書を通じて「この凶悪犯罪は私が20歳ではなく22歳の時に犯したことであり、この行動が未成年期からの(親による)ネグレクトの結果だとするのは無理がある」とし、自身の母親に対して損害賠償を請求するのは不当だという趣旨を主張した。
ただし「父親は管理・監督義務を果たさず、未成年期から放置し、まともな指導は一切せずに家庭内暴力や暴言、不倫などで精神的被害を与えた」とし、「父親と私に対しては、生涯をかけて返せる程度の損害賠償額を請求してほしい」とした。
そのうえで、賠償額が大きすぎるとも主張した。キム・ソヨンは「私が生涯かけて稼ぎ、返せる金額だけを請求してほしい」とし、「原告らの請求する億単位の大きな額を支払う方法も金も経済能力も一切ない」と強調した。
併せて、ある被害者には薬を約3錠飲ませても平気だったのに、別の被害者に4錠飲ませたところ死亡したため驚いたとし、殺意はなかったという内容の意見書も先月提出していたことがわかった。
キム・ソヨンは「納得のいかない点」と題した意見書を提出し、「殺す計画など全くなかったので、逮捕時に“男性2人が亡くなった”と言われて非常に驚いた」としたうえで、「被害者Aにあげた3錠分より少し多く見えた4錠ほどの量で人が死ぬとは思いもしなかった」と記した。
続いてキム・ソヨンは、被害者たちからセクハラを受けたと主張した。キム・ソヨンは「調査官が私を取り調べる際、亡くなった男性たちがセクハラしてきたことを(被害者の)せいにしようとしているのではないかと言われ、非常に心外だ」とし、「私はセクハラを受けたから受けたと話しただけだ」とした。

キム・ソヨンは昨年12月中旬から今年2月9日にかけて、20代の男性3人にベンゾジアゼピン系の薬物が入った飲料を飲ませ、うち2人を死亡させ、うち1人を意識不明にさせた疑いがある。今年3月10日、殺人、特殊傷害、麻薬類管理法違反の容疑で起訴された。
捜査段階で実施されたサイコパス診断テスト(PCL-R)の結果、キム・ソヨンは40点満点中25点で、サイコパス傾向があると分類された。また、今年1月に最初の殺人を犯した直後に日本の京都へ旅行に出かけ、滞在中も別の男性と連絡を取り、新たな犯行を準備していたこともわかった。
捜査過程では、キム・ソヨンが薬物入りの飲料を飲ませるなど、以前と同様の手口で別の男性3人に危害を加えた事実も明らかになっていた。
(記事提供=時事ジャーナル)

