スポニチ

写真拡大

 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会は9日(日本時間10日)から準々決勝に突入する。初優勝を狙うノルウェーは11日(同12日)にイングランドと激突する。FIFAランク31位から頂点にたどり着けば、93年の同ランキング導入後では史上最大の下克上Vとなる。現在7得点の怪物FWアーリング・ハーランド(25=マンチェスターC)を擁するダークホースがW杯に新たな歴史を刻むか、注目される。

 ノルウェーの大航海はまだまだ続く。準々決勝の相手はイングランド。FWハーランドをはじめ、26人中9人がプレミアリーグに所属しており、手の内を知り尽くした相手だ。昨季優勝したアーセナルの主将を務めるMFエデゴールは「彼らのことは非常によく知っている。傑出したワールドクラスの選手たちだ。アンダードッグ(挑戦者)の立場だが、何が起こるか見てみよう」と息巻いた。

 W杯史上最大の下克上が視野に入る。FIFAランクが導入された93年以降の過去8大会で最も低いランクで優勝したのは、98年大会を制したフランスで同18位だった。出場チーム数の拡大でチャンスは広がった。7大会ぶりにW杯に帰ってきたノルウェーは、さらに下の同31位から頂点へと突き進む。

 決勝トーナメント2回戦では王国ブラジルを撃破。試合後、ハーランドが音頭を取った勝利の儀式「バイキング・ロー」ではサポーターと一緒に歓喜、チームの雰囲気は最高潮だ。7日には決戦の地、マイアミに移動。当初の宿泊先は幹線道路と建設現場に近く、騒音に悩まされたが、選手らは同国協会幹部に訴え、FIFAにもホテルの変更を承認してもらい、問題は即座に解決した。

 過去、決勝トーナメントで日本に勝った国を倒した国が頂点に立っている。このデータに倣えば、今大会ではブラジルを倒したノルウェーが該当する。週明けには一部選手が体調を崩していたが、ソルバッケン監督は8日に「選手は全員元気」と万全を強調した。怪物エースを先頭に最後尾からビッグウエーブを起こす。

 ≪8強記録アラカルト≫

 ☆5大リーグが8割超 8チーム全208選手のうち170人がプレミアリーグ、スペイン1部、ドイツ1部、セリエA、フランス1部の欧州5大リーグに所属。リーグ別最多はプレミアの62人。次点がスペイン1部の41人。

 ☆得点ラッシュ 決勝トーナメント2回戦までの96試合で280得点はW杯最多を更新中。メッシ(アルゼンチン)が8点、エムバペ(フランス)、ハーランド(ノルウェー)が7点と1大会で7得点以上が3選手も初。

 ☆快足&弾丸 スプリントの最高速度はエムバペの時速37.6キロ。得点となったシュートの最高速度はP・ゲイ(セネガル)の時速131.9キロ。走行距離の大会通算ではティーレマンス(ベルギー)の61.8キロが最長。

 ☆大盛況 チーム、試合数が増え、総観客数は625万9584人。過去最多だった94年米国大会の約359万人を大きく上回る。FIFA公式SNSの閲覧数は計300億回を記録。TikTokではノルウェー代表の船をこぐパフォーマンス「バイキング・ロー」動画が1億7000万回以上の再生。