抜群のトラップから左足で先制点を決めたメッシ。(C)Getty Images

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 2026年7月3日(日本時間4日)、北中米ワールドカップを戦うアルゼンチン代表が、決勝トーナメント1回戦でカーボベルデ代表を3−2で下した。

 先制点を奪ったのは、リオネル・メッシだった。29分、リサンドロ・マルティネスのロングパスに抜け出すと、“信じられない”ファーストタッチでボールを足もとに収める。そのまま迷いなく左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 相手守備陣を一瞬で無力化した“神業トラップ弾”で、メッシは前回のカタール大会からワールドカップ8試合連続ゴールを達成。自身が持つ大会歴代最多得点も「20」に伸ばした。

 アルゼンチンの強さは、単にメッシという世界最高峰のストライカーを擁していることだけではない。チーム全体に「最後はメッシが決める」という共通認識が浸透し、そのためのプレーが徹底されている点にある。
 
 「そこは通らないだろう」と思える局面でも縦パスが迷いなく差し込まれるのは、全員の判断基準がブレていないからだ。エースを最も得点しやすい状況へ導くことを、チーム全員が共有している。

 一方、日本は上田綺世にどうゴールを奪わせるのか。その形を最後まで確立できなかった。決勝トーナメント1回戦で敗れた背景には、その差もあったのではないか。

 「決めるべき選手が決める」。そのシンプルな勝利の方程式を体現したアルゼンチンと、最後まで見いだせなかった日本。両国の決定的な違いが、この試合には表れていた。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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