小学生が気になるニュース1位は「物価上昇」88.7%が物価高を実感「おこづかいで買えるものが少なくなった」 ゲームや生成AIよりも関心高い事象に?【解説】
夏も値上げが止まらない…子どもも実感する「物価高」
夏本番を迎え、上昇するのは気温だけではあまりせん。帝国データバンクによりますと、7月に値上げされる食料品は2566品目にのぼるということです。
【表で見る】小学生が今年上半期に「気になった」ニュースとは?1位~7位を一覧で
2000品目を超えるのは今年の4月以来、3か月ぶりですが、これほどまでに値上げが続く理由とは何なのでしょうか。りそな総合研究所・荒木主席研究員への取材内容を交えてまとめました。
7月から「最大10%超」の値上げも 中東情勢などが背景
7月の飲食料品の値上げ品目数は2566品目(帝国データバンクより)。そのうち加工食品は1084品目、パンは1078品目です。
・山崎製パン
食パン→平均6.6%値上げ 菓子パン→平均5%値上げ(1日出荷分から)
・敷島製パン
食パンや菓子パンなど最大9%値上げ
・東洋水産
カップ麺など最大11%値上げ(1日納品分から)
・エースコック
最大11%値上げ(1日出荷分から)
・サンヨー食品
最大11%値上げ(1日出荷分から)
中東情勢の悪化による原油高で、トレーやフィルムなどの資材が高騰していることが主な原因となっています。
小学生が気になったニュース第一位は? ゲーム、生成AIよりも…
そうした中、こんな驚きのデータも。「進研ゼミ 小学講座」の調査によると、小学生が今年上半期に気になったニュースの1位は、なんと「物価上昇」でした。
【小学生が選ぶ 2026年上半期気になったニュース】「進研ゼミ 小学講座」調べ
1位:物価上昇
2位:事件・事故
3位:ゲーム・アニメ
4位:戦争・世界情勢
5位:地震・災害
6位:猛暑・気候変動
7位:生成AI・AI
小学生もつらい…「おこづかいで買えるものが少なくなった」
調査によると、「物の値段が高くなった」と感じている小学生は88.7%(とてもそう思う:56.9% まあそう思う:31.8%)。
「おこづかいで買えるものが少なくなった」「大好きなお菓子が買えない」「お米を安くしてほしい」などの声があったということです。
今後も値上げは続きそう?
帝国データバンクによると、この先も多くの品目での値上げが続きそうです。
【飲食料品の値上げ品目数 予測値】
8月:1898品目
9月:3029品目
原油・物流・エネルギー高を背景に、夏以降に “中東発” の値上げラッシュが本格化するということです。
MBS米澤飛鳥解説委員は、イランとアメリカが停戦に向けた協議しているものの不透明な状況が続いているとしたうえで、「原油に由来するナフサ・プラスチックなどの製品価格に転嫁されるのは時間がかかるので、まだまだ厳しい値上がりが続くのではないか」との見解を示しています。
「あと気になるのは、政府が物価高対策として協議していた食料品の消費税減税。当初予定していた6月中の取りまとめを断念して協議を続けていくということなのですが、どんどん物価も上がっていますし、非常に気になります」(米澤解説委員)
物価高のもう一つの要因「円安」
中東情勢のほかにも物価高につながる要因があります。それが「円安」。
1日の円相場は1ドル=162円台後半と、39年半ぶりの円安水準となっています。
アメリカでの利上げ予想や高市内閣の積極財政への懸念が背景にあるとされています。
今後も円安傾向が続く?専門家の見解
この円安状況は今後どうなるのでしょうか?
「アメリカは堅調&インフレで利上げの方針に転換したので円安傾向は続きそう」というのが、りそな総合研究所・荒木主席研究員の見立てです。
円安により輸入品の価格が高騰すると、エネルギーや輸送のコストも上がり国内物価全体に影響することになります。
一方で、日本が経済成長と財政の改善を両立できれば、円安も和らぐ可能性があるということです。
厳しい物価高との戦いに、まだまだ終わりは見えないようです。
(2026年7月1日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)

