ブラジル戦は出番なしに終わった板倉。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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[北中米W杯ラウンド32]日本 1−2 ブラジル/6月29日/ヒューストン・スタジアム

 堪えていた涙があふれ出した。

 日本代表は現地6月29日、北中米ワールドカップのラウンド32で最多優勝国のブラジル代表と対戦。29分に佐野海舟の得点で先制したものの、56分に追いつかれると、後半アディショナルタイムに痛恨の失点を喫し、1−2で逆転負けを喫した。

 この試合には出場しなかったキャプテンの板倉滉は、「外から見ていても本当によく戦ってくれていた。どっちに転んでもおかしくないゲームだったかなと思いますけど、ここで終わるようなチームだとは思ってなかったので、非常に悔しいですね」と唇を噛んだ。

 初戦の3日前に遠藤航が怪我で離脱し、突然のキャプテン就任。重責を担った。難しい部分もあっただろう。

 気丈に取材に対応していたが、最後に「改めてこのチームはどんなチームでしたか」と質問をすると、涙を流しながらこう答えてくれた。
 
「ここで終わるチームではなかったなと、正直思うし。キャプテンとしてチームを助けられたかと言われたら、まだまだそんなことはなかったなと。そういう悔しい部分もありつつ、ただみんなが本当に一人ひとり意欲的にやってくれてるし、雰囲気を作ってくれてたので、自分がどうこうということはなかったですけど、だからこそここで終わるチームではなかったなと」

 29歳のDFは、「ただ、勝負というのは勝敗があって、勝敗が決まるものであって、ここで終わってしまって。それも自分たちの実力だなと認めないといけないし、ただチームとして、この日本代表が強くなる道筋だったり、そういうところはチームとして提示できてたんじゃないかなと思います」と胸を張った。

 遠藤の離脱というショッキングな事態を乗り越えられたのは、後を継いだ板倉がいたから。最後までチームを結束させたリーダーシップに敬意を表したい。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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