《韓国カジノで“6400万円借金”&違法賭博の裏側》『クローズ』俳優・遠藤要が赤裸々告白、2度のギャンブルで味わった“ドン底”「もうあんな思いはしたくない、と断ったが…」
「あいにく俺は金髪が大っ嫌いなんだよ!」──その名セリフは、スクリーンを見つめる観客の魂を震わせた。
【写真を見る】現在42歳の遠藤要。「違法カジノ」問題後の人生についてインタビュー
累計発行部数4600万部突破の大人気ヤンキー漫画を原作とした映画『クローズZERO』シリーズで、最強勢力・芹沢軍団を支える"参謀"「戸梶勇次」役を熱演した俳優・遠藤要(42)。映画初出演となった同作で強烈なインパクトを残し、一躍、ドラマ・映画界で引っ張りだこの存在となったが、2017年に「違法カジノ問題」が発覚。翌2018年には事務所との契約が解除となり、表舞台から姿を消した。
あれから約8年……現在は、TikTokで配信者として活動しながら、6400万円の借金を返済する生活を送っていたという。負債の原因は「ギャンブル」。なぜ、遠藤は再びギャンブルに手を出してしまったのか。【全3回中の第1回】
『クローズZERO』や『ROOKIES』(2008)など平成中期を彩った作品において、遠藤は唯一無二の存在感を放っていた。
視線や表情、絶妙な間の使い方で静かな"覇気"をにじませる演技は高く評価され、不良・アウトロー系の役を中心に活躍。初主演作『イエローキッド』(2009)では、プロボクサーを目指す若者を熱演し、「スポニチグランプリ新人賞」を受賞した。
さらに、NHK連続テレビ小説『てっぱん』(2011)での瀧本美織演じるヒロインの実直な義兄役が好評を博すなど、俳優としてのキャリアを着実に広げていき、『軍師官兵衛』(2014)では大河ドラマ出演も果たす。全盛期は1日で4作品の現場をハシゴする生活を送るなど多忙を極めた。
そんなスター街道を駆け上がっていた遠藤の人生は、2017年に一変する。『FRIDAY』で「闇カジノ」への出入りが報じられ、謹慎処分となったのだ。遠藤が当時を振り返ってこう語る。
「俳優仲間から『要さん、いいとこあるんすよ』と誘われて、悪いことだと知りながら行ってしまったんですよね。あれで人生変わったなあ……。最初は警戒したし、『怖くね?』『本当に大丈夫か?』と念押ししたんですけど、『大丈夫っす。行きましょうよ』って何度も言われたら、だんだんと後ろめたさよりワクワクが勝ってきて……『よし、行くかぁ!?』と。
いざ着いたら、看板なんて出てないんですよ。店の名前もない。入り口には鍵がかかっていて、ピンポン押すと免許証を見せるよう言われるんです。会員登録をして入ったら、中にカジノ台がいくつか並んでいるような、明らかに"アングラ"っぽい雰囲気。『日本にこんな場所があるんだ』って感じでした。
初めて行った日は、普通に負け。もう行かないつもりだったんですが、次回"負けサビ"(負け金によってもらえるサービスチップ)が出るっていうから『それだけ取りいくか』と……。やっぱり、ギャンブルが好きだったんですよ。その2回目で、週刊誌に撮られたんです」(遠藤、以下同)
報道に対して、当時の所属事務所は「社会的な責任を重く受け止め、(中略)当面の間、謹慎処分にし、充分な反省を促したいと考えております」と説明した。
「正直、他にも(闇カジノに)行ってたやついたのに『なんで僕だけ』とは思いましたよ。だからってバラすのもカッコ悪いから言えなかったけど、そいつのことは結構恨んでましたね。バレずに幸せになれていいね、ずりぃなあ、みたいな。いろいろ言いたいことはありましたよ。
『僕が全部悪いから』って自分の口で説明もしたかったですし。でも事務所には『ただ頭を下げるだけでいい。何も言わないでくれ』と。その後、4か月間の謹慎処分になって、家から全く出られない毎日を送っていました」
その後、騒動から7年の間、遠藤は「ギャンブルはもう2度としない」と心に誓い、距離を置いた生活を送っていたのだが──2024年、再びギャンブルに手を出してしまう。
韓国カジノで大敗→借金は6400万円に
きっかけは、友人からの「韓国のカジノに行かないか」という誘いだった。
「何度か断ったんです。でもそのころ、飲食系の事業で作った貯蓄がある程度あったし、魔が差したと言いますか、『一回きりの付き合いなら』と行くことに。
1500万円ぐらい持っていったら、現地で300万円ぐらいのサービスチップがもらえたので、最初は『このチップだけで遊ぼう』と。でも、5分くらいでそれが溶けちゃったんですよ。悔しいし、取り返したいじゃないですか。頭では『なんとかなる』『次は勝てる』ぐらいしか思ってないですし、どんどん熱くなっちゃって。
一緒に行った友人も『要さんとギャンブルすると楽しいです』って言うんですよ。それでまた別日にも足を運んで……気づいた時には負け額が1億8000万円まで膨らんでいました。ほんの2週間ぐらいの出来事です」
1億8000万円の負け金には、事業で貯めたお金のほか、知人から借りた6400万円も含まれていたという。返済のために車や時計、家など全てを失ったが、巨額の借金を返し切ることはできなかった。
「もうドン底です。どうしようって時に、TikTokで活動する友人から『配信ですべて話して、応援してもらいましょう』『これから地道に頑張って、TikTokで借金を返していくと宣言しましょう』とアドバイスをもらいました。
抵抗はありましたよ。ニュースにもなるだろうし、芸能人や人間としての尊厳を失うようで。でも、『芸能界から8年も遠ざかっているのに、今さら世間は関心ないですよ』『ファンにしか届きません』と言われて、そうか、と。それで公表することにしたんです」
借金公表で5.5万人から袋叩きに
2024年12月、遠藤はTikTokの配信において、韓国カジノでの負けによって多額の借金を抱えていることを公表。すると、予想に反して世間の注目度は高くなり、バッシングが相次いだ。
「いわゆる炎上です。配信に5.5万人ぐらいが集まって、コメント欄は罵詈雑言の嵐。〈遠藤要は死んだ〉とか〈アホだ〉とか、〈生きる価値なし〉とタコ殴りにされました。相当バカにされたし、DMで殺害予告が来ることもありました。
でも、その時の僕は負けずに立ち向かっていく姿を見せていくしかないと思っていたので。俳優で培ったものを武器に、視聴者を"魅せる"配信をするしかない、と。お芝居を入れたり、音楽で雰囲気作ったり、笑いを取ったり。そういうエンターテイメントで返していくしか道がなかった。そうやって必死こいて配信していると、だんだん『なんか結構頑張ってない?』『ちょっと応援してみようかな』って人が増えてきました」
公表から約1年半。時には寝る間を惜しんで配信を続けた結果、今年5月に遠藤は借金を完済した。これからは「エンターテイメントを作るために、配信業でお金を貯めていきたい」と意気込む。
「本当は演技がしたい。その気持ちはずっと変わりません。今でも、ギャンブルで溶かしたお金があれば映画作れたよな、と後悔しています。大失敗がすごいんですよ、僕の人生。
もし俳優として必要とされれば、いつでもどこへでも行くつもりだし、それが出来ないのならば自分でできるやり方を考えたい。そういう方向に、気持ちが変わっていっています」
遠藤の"役者魂"は今でも燃え続けている──第2回では、俳優業への熱い思いを語っている。
(第2回へ続く)
