阿部慎之助前監督

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 5月25日夜、読売巨人軍の監督だった阿部慎之助氏が、長女への暴行容疑で警視庁渋谷署に逮捕された。「家族げんかが大ごとになっただけではないか」、「逮捕は行きすぎ」との見方も広がっている。

 発端は、姉妹のけんかだった。長女と次女が口論となり、阿部氏が「静かにしろ」と叱責。ところが、長女が言い返したため、阿部氏が怒りにまかせて長女の腕をつかんで、押さえつけたという。

 長女は恐怖を感じたのか、自室からスマートフォンで「父親から暴力を受けたらどうしたらいい」とAIで検索をおこなったところ、児童相談所のホットダイヤルを見つけ、助けを求めたとされる。

 応対した相談員は、電話越しに聞こえる怒号や長女の混乱した状況から「緊急性が高い」と判断。匿名通話だったことから、長女から住所などを聞き出し、110番通報したという。

「阿部容疑者は酒にかなり酔っていたそうです。警察官は、有名人宅という事情を考慮し、マンション近辺ではサイレンを止めるなど、慎重に対応したといいます」(同前)

 一般的に、家庭内暴力の事案では、警察官が引き上げた後にトラブルが再燃するケースも少なくないという。警察関係者がこう語る。

「DV案件では、被害者がその場で被害申告を取り下げることも珍しくありません。そのため警察は、加害者と被害者を一度、引き離して話を聞こうとするものです。今回もおそらく、そうしたのでしょうが、酒に酔った状態でどれほど聴取できたのか……。まともに聴取ができず、現行犯逮捕に至った可能性も十分考えられます」

 事件現場の様子について、「週刊文春」は6月に入り、今回の「110番通報メモ」を独自入手したとして報じている。これに対し、巨人側は、「週刊文春」が報じた「逮捕の妥当性を裏付ける阿部の行動」といったものは、「本件記事に提示されている事実は、真実に反する内容」「阿部氏ないし阿部氏のご家族の行動は、本件記事の内容と異なります」と真っ向から否定している状態だ。

 これについて、前出の警察関係者はこう語る。

「長女と児童相談所、警察官が到着した後の通話内容は録音されており、残されている可能性が高い。一般的に、今回報じられているような『110番メモ』も、事件当時の録音をもとに作成されるものです。巨人軍は『週刊文春』の取材内容を真っ向から否定しましたが、事の真偽は児童相談所や警察の録音を聞けばはっきりするはずです」

 阿部氏は逮捕後、約2時間で釈放。翌日には巨人軍オーナーと面談し、自ら監督辞任を申し出たという。また、会見で弁護士が代読した長女の手紙には、「殴る、蹴るといった暴力はなかった」とも記されており、最終的には不起訴となる可能性が高いとみられている。

 球界の紳士を率いてきた“名将”が引き起こした、まさかの家庭内トラブル。巨人側の主張と文春の主張が食い違うなか、真相が明らかになることはあるのだろうか。